2008年五輪ヨットレース開催地―青島B
ブランドの都
文=李莎 写真=張岩

(左) 海外の大都市でも青島のハイアールの広告が見られる。写真はドイツのケルン
(右) 青島ビールのすばらしい栄誉はますます高まっている

 ブランドが集まる都市・青島は、16の中国有名ブランド、54の中国ブランド製品、151種類の山東ブランド製品、そして国家品質管理賞を受賞した5つの企業を有している。中国において「世界ブランドに進出」する国際競争力を持つ16社の中には、ハイアール、青島ビールの2企業が名を連ねている。世界ブランド実験室が発表した「世界でもっとも影響力のあるブランドトップ100」に、中国国産のブランドとして唯一選ばれたのがハイアールだ。「2004年中国で最も価値あるブランド」では、ハイアールのブランド価値は612億3700万元と評価され、トップに選出された。

 2005年及び2006年の二度にわたって、青島は「中国ブランドの都」の称号を授与された。

 青島のブランドの道は、ほぼこの街と共に生まれ、共に歩んできたものである。

 1903年、英独ビール醸造所(青島ビール工場の前身)が生産した「青島ビール」は、醸造技術と製品の品質などの各方面で、世界をリードする地位に立ち、1906年ミュンヘン博覧会でグランプリを受賞したのを初め、数々の国際的な賞を受賞し、グローバルブランドとなった。1991年には中国における「十大著名ブランド」の一つに選ばれている。

 80年代中期、青島市政府はどこよりも早く「ブランド戦略」構想を打ち出し、ブランド商品、ブランド企業、ブランド企業家を育成したことで、「青島現象」と称えられた。

「ヨットの都」は青島の都市としてのブランド形成に大いに力を尽くしている

 1999年以来、青島のブランド戦略は「ブランド製品の発展」から「ブランド企業を発展させ、グローバルブランドを立ち上げる」まで拡大された。ブランド企業はブランド経済の大規模な発展を推進した。

 青島市は積極的に港湾、観光、海洋の三大特色経済を発展させ、ブランド企業をリーディングカンパニーとしたブランド産業チェーンと産業グループを形成している。また電子・家電、石油化学工業、自動車・機関車・船
舶用コンテナー製造、新材料という「四大産業基地」や家電、電子インフォメーション、
石油化学、自動車、船舶の修理・製造、港湾経済を含む「六大産業グループ」を建設し、地域的な海上輸送センター、物流センター、サービスセンター、金融センター、ハイテク産業センターという「五大センター」を形成している。

 青島市政府はブランド経済を発展させると同時に、「精神文明ブランド建設戦略」を強力に推し進めている。外からの投資者のために良好な発展環境を作り出したことで、国内交易で最も低コストの街の一つとして、アメリカの『フォーチュン』誌上で「中国大陸最優良ビジネス都市」に選ばれた。

 ブランド経済からブランド都市への進化は、青島の推進するブランド戦略が歴史的に新たな段階を越えたことを示している。
「誠意、調和、博大、卓越」という都市精神に鼓舞されてきたこのブランドの都・青島は、その育成してきたブランドで、中国に、そして世界に影響を与えるようになりつつある。 卓越を追求するこの街は、オリンピックと手を取りあって、さらに高い目標を目指している。


  本社:中国北京西城区車公荘大街3号
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