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中国の大学生を日本へ 新たなプロジェクト始動

 中国の大学生を毎年30〜60人、日本に招いて、中国と日本の若い世代の相互理解を推進しようというプロジェクト「走近日企 感受日本」が、3月22日に開かれた中日工商界友好迎春会で、正式に発表された。

 このプロジェクトは中国日本商会と中日友好協会が共同主催し、NECなど日系企業が積極的に支持するもので、今年から5年間にわたり続けられる。

 友好迎春会で中日友好協会の宋健会長は、中日の経済貿易協力の重要性を強調し、「経済貿易協力の発展は、民間の友好を促進し、互恵協力と共同発展を実現するうえで重要な意義がある」と指摘した。また日本の宮本雄二駐中国大使もこのプロジェクトに賛同すると挨拶した。

新型の農村金融機関 続々と設立

 中国銀行業監督管理委員会はこのほど、四川儀隴恵民村鎮銀行有限責任公司と四川儀隴恵民ローン有限責任公司の二つの金融機関の営業を認可した。この他、吉林省の二つと青海省の一つの農村金融機関も、設立準備が認可された。こうした新しい金融機関は、直接、農民に対し金融サービスを提供する。

 農村に村鎮銀行やローン公司、農村資金互助社などの新型の銀行業の金融機関を設立することは、中国が農村建設を大いに支援するため、金融の分野で始まった新しい動きである。同時に、中国の農村金融市場を各種の資本に、正式に開放することを示している。

 最初に農村金融機関の設立が認可されたのは、内蒙古、四川、青海などの6つの省・自治区である。  (『人民日報』)

西部の貧困問題 2010年に解決

 このほど発表された西部開発計画の中で、中国は2010年に、西部地区の貧しい人々の衣と食の問題と、低所得者の収入の安定的な増加の問題を基本的に解決する、と指摘している。

 中国国家統計局の公報によると、一人当たりの年間収入が693元以下を貧困人口として計算すると、昨年末、中国の農村の貧困人口は2148万人になる。こうした貧困人口と低所得者は主に西部地区に集中している。今後、中国は引き続き西部地区への資金投入を強化する。それは、インフラ建設やエコロジー、民生の向上などの面に投入される。 (『中国青年報』)

北京と東京結び中日ネット対話

 3月29日、中国国際ラジオ局(北京放送)が主催する「中日ネット対話」が、北京と東京で同時に開催された。

 「中国と日本、どう付き合うか」をテーマとしたこのネット対話は、中日両国の4人のゲストが、自分の意見を述べ合った。その対話の内容は、ラジオとネットを通じて同時に流され、多くのリスナーとネットユーザーの関心を集めた。ネットを通じて対話に参加する人も多かった。

 このネット対話は、中日国交正常化35周年を記念して催されたもので、今年は、春夏秋冬の4回、いずれも中日両国の人々が関心を持つ話題をテーマとして挙行される。『人民中国』はこの活動の協力メディアで、弊社の王衆一総編集長がゲストの一人として参加した。 

桂小米朝が北京大学で「お笑いを一席」

 いま売り出し中の関西の落語家、桂小米朝が3月26日、北京大学で、日本語を学んでいる中国の学生たちに、「お笑いを一席」披露した。小米朝は、大阪の教育界の人々で組織された日中交流団の一員として中国を訪問した。

 北京の各大学で日本語を学んでいる大学生や大学院生200人を前にして小米朝は、『動物園』などを演じてみせ、学生たちは興味津々だった。みんな落語の日本語を完全に理解し、日本の落語芸術を直接、目と耳で知ることができた。学生に中には、これがきっかけで落語ファンになった者もいた。

「老板になりたい」上海の大学院生の2割

 上海市がこのほど公表した「創業活動調査報告」によると、高学歴の若い人たちはますます、起業を目指す新しい集団になっている。大学院の修士課程以上の学歴を持つ若い人たちは、5人に1人が、自分は「老板(社長)になりたい」と思っている。

 この「報告」によれば、25〜34歳の上海の青年は、起業したいという願望が非常に強い。2006年には、14.3%の修士と博士が「老板になりたい」と思い、2005年の倍近く増えた。今年は、高学歴を持つ上海市民のうち22.6%の人が起業したいと思っているという。  (中国中央テレビ局)

中国映画博物館が開館

 1年間の仮オープンを経て、中国映画博物館が最近、正式に開館した。北京の朝陽区にあるこの博物館は、中国映画誕生100周年を記念して建てられた。館内には20の展示ホールが設けられ、1500本余りの映画と4300枚の写真が展示されている。また、館内には映画館、デジタル映画ホール、35ミリ映画の映写ホール3つも設けられている。 (『新京報』)

古い典籍の初の全面調査

 中国に現存している古い典籍の数やその価値、保存状況などの基本的状態を全面的かつ正確に把握するため、新中国成立以来初めて、全国的範囲で、古い典籍に対する全面的な調査が推し進められている。調査は2007年に始まり、3〜5年間、続けられる予定。この調査を通じて、各クラスの図書館、博物館などの機構や民間が収蔵している古い典籍の情況を、全面的につかむことができる。(『文匯報』)

 「微笑み」を手話で

 「親指を自然に伸ばし、人差し指をまっすぐにし、その他の指をそろえて曲げ、顔の輪郭に沿って楕円を描く――これが手話で『微笑み』を表現するやり方です……」。最近、北京市豊台区第五小学校の2000余りの児童が、先生の指揮の下、手話の「微笑み」を勉強中だ。

 今年、豊台区は、区内にあるすべての小中学校の12万の児童・生徒に「微笑み」の手話を普及させる活動を推進し、それを小中学生の日常生活の中でもっともおしゃれな「楽しい言葉」の表現方法にしようとしている。

 北京市ボランティア協会の話によると、オリンピックで通用する言葉は英語、手話、アラビア語などの6種類だが、中でも手話は、英語に次いで第二に通用する言葉だという。手話は、言語が通じない場合や口では表現しにくい場合、もっとも意思疎通がしやすい表現方法である。  (『競報』)

ケ小平の記録映画 4月末に日本で上映

 中日国交正常化35周年を記念して、ドキュメンタリー映画『ニーハオケ小平』(ロアン・リュウホン監督、2004年)が4月28日から日本各地で上映される。

 今から10年前の1997年、「改革・開放の総設計師」であるケ氏がこの世を去った。その5カ月後、彼がずっと気にかけていた香港がようやく祖国に戻ってきた。

 同映画は、膨大な量の写真や映像、ニュースなどを用いてケ氏の92年間の生涯をたどったドキュメンタリー。あまり伝えられていないエピソードも紹介されている。多くの資料は、これまで公開されたことがないものだ。特に、オヒ氏が話をしているシーンを多く収録。1976年の周恩来総理の葬儀で、声を震わせながら弔辞を読む映像からは、その人柄がよく伝わってくる。(配給会社:フォーカスピクチャーズ TEL:03-5777-2175)  

流行り始めた「携帯新聞」

 最近、携帯電話を通して新聞を読む中国のユーザーが増え続いている。このため、一部の新聞メディアが次々に自分の「携帯新聞」を出し始め、毎日、定期的に「携帯新聞」の購読者に、新聞の内容を配信している。

 2004年7月、『中国婦女報』は『彩信版(マルチメディアのショートメッセージ)』という全国初の「携帯新聞」を出し、続いて『北京青年報』や『工人日報』なども相次いで自分の「携帯新聞」を創刊した。広東省、江西省、山東省などのメディアも、積極的に当地の電気通信部門と協力し、新しい発行分野をきり拓いた。

 2006年までに、中国の携帯ユーザーは4億6000万を超え、「携帯新聞」の発展の余地は依然大きい。   (新華社)

農民工に医療の手

 2007年3月2日、北京市豊台区の長峰病院が、河南省信陽市から北京に働きに来ている農民工たちのための、医療保険病院に指定された。この病院は、農民工に対し医療保険サービスを提供する中国初の病院である。

 長峰病院は、河南省信陽市の農村合作医療に加入しているすべての北京在住の農民工に対し、無料で診察を受付け、優遇価格で診察し、安い価格で手術を行うなどの基本的診療サービスを提供する。診療を受けた農民工たちは一部の医療費をここで精算し、返還してもらえる。これまでにこの病院で治療を受けた農民工のうち、もっとも多く返還してもらったのは6000元である。

 河南省は農民工を多く出しており、出稼ぎ先での農民工の医療問題をいかに解決するかは、省政府がずっと重大な関心を払ってきた問題だ。北京の長峰病院のケースは、この問題の解決に素晴らしい方法を提供している。   (『新京報』)

上海人の結婚観に変化

 20年前、上海人に他の地方の異性を結婚相手として紹介すると、たいていは拒絶された。しかし今、上海人の結婚相手を選ぶ基準は変わってきている。上海市民政局の調査によると、2006年、上海では、上海人と上海以外の人が結婚する「異郷戸籍婚姻」の数が増えつつあり、5万5992組に達した。これは前年比55.96%の増加である。1990〜95年の間は、年間平均わずか500組だった。

 この調査によれば、恋人の出身地はさほど重要ではなく、その人の人柄や能力、将来の発展の可能性があるかどうかなどがもっと重要なカギだと、多くの上海の若い人たちは考えているという。

 「異郷戸籍婚姻」の数の増加は、近年、上海市の戸籍制度改革により、他の地方の人々の上海定住に対する制限が緩和された成果でもあり、上海市民の観念が開放的になったことを示すものでもある。(『文匯報』)

成果上がる雲南キンシコウの保護

 中国と外国の生物学と生態学の専門家はこのほど、雲南省西部の白馬雪山一帯に生息している世界最大規模の雲南キンシコウの群を対象に、科学的調査を行った。その結果、専門家たちは、この絶滅危惧種の雲南キンシコウの保護状況が、ある程度改善されていると、とりあえず認定した。

 雲南キンシコウは背中と四肢の表側、尾が黒い毛に被われ、頭頂部と首、上肢の裏側が白い毛に被われている。中国にのみ存在し、有名なパンダとともに絶滅が危惧されている野生動物であり、全部で2000匹に満たない。

 今回の調査隊は海抜3400メートルの密林の中で、初めてキンシコウの姿を発見した。成獣のキンシコウ1匹と幼獣のキンシコウ2匹が、人の姿を見ると警戒の叫び声を発した。専門家たちの調査によると、現在すでに、このキンシコウの群は6年前の340匹から400匹前後に増えているという。 (中国中央テレビ局)

五輪百年を振り返る 展覧会が各地を巡回

 中国国家体育総局が企画した大型テーマ展覧会「百年五輪回顧展」が、2007年10月に北京で開幕する。展示面積は約5000平方メートル、オリンピックが開催されてから百年間の数多くの貴重な写真や実物資料などを収集して展示する。展覧会の目的は、一般市民にオリンピックの知識を普及し、オリンピック精神を広めることにある。展覧会は上海、天津、瀋陽、秦皇島などのオリンピックの一部競技の開催地でも開かれ、さらに全国各地を巡回して開催される予定。(『中国体育報』)

中国への留学生 毎年20%増

 中国の教育が対外的にますます開放されるのにともなって、2001〜2005年、中国が受け入れた留学生の総数は、年平均20%で増加している。2005年には、190の国や地区から中国に来た留学生の総数は14万余人に達した。

 現在、中国には、留学生を受け入れる資格を持つ大学が568校あり、26の国や地区との間で、学歴や学位の相互承認についての取り決めがすでに調印されている。? (『人民日報』)

杭州、大連、成都が「ベストの旅行都市」に

 最近、杭州、大連、成都の3都市が、中国国家旅遊局と世界観光機関の専門家グループの評価と検証を経て、2006年の「中国のベストの旅行都市」と名づけられた。中国が世界観光機関と共同で「中国のベストの旅行都市」を選んだのはこれが初めて。

 世界観光機関の統計によると、中国は、旅行の目的地としてはすでにイタリアを上回る世界第4位となっている。「ベストの旅行都市」を選ぶプロジェクトの展開は、中国の旅行業の発展を促進する役割を果たすだろう。(中国国家旅遊局)

日本の草の根無償援助届く

 2月から3月にかけ、寧夏回族自治区と湖北省、新疆ウイグル自治区に相次いで日本政府の草の根無償資金援助が届いた。援助されたのは@寧夏回族自治区の同心県の集水場建設プロジェクト、銀川市永寧県の小学校建設プロジェクト、平羅県の診療所医療器械配備プロジェクトA新疆ウイグル自治区はチータイ県の第五小学校校舎建設プロジェクトとジムナイ県の人民病院医療設備配備プロジェクトB湖北省は巴東県の水布ア中心診療所建設プロジェクトと京山県の三陽鎮診療所医療設備配備プロジェクトである。

 今回、日本政府がこの三つの省・自治区に提供した無償資金援助の総額は61万3209ドル。草の根無償資金援助は、中国の貧困地域の人々に恩恵を及ぼしている。

世界遺産博覧会 瀋陽で開幕へ

 国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産センターと中国ユネスコ全国委員会などが共同主催する「2007中国瀋陽世界文化・自然遺産博覧会」が2007年6月9日から10月9日まで、遼寧省瀋陽市の棋盤山で挙行される。この博覧会は、写真や映像、模型などを使って、世界のいろいろな地区の文化遺産と自然遺産の姿を展示する。ユネスコがこうした展覧会を開くのはこれが初めて。展覧会には、中国や日本を含む54の国の130余カ所の世界遺産が出展される。  (写真提供・瀋陽市政府)


 
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