2007年2月号に届いた読者の声
 

尽きない三峡への想い  東京都八王子市 中條淳之

 数年前に三峡下りをした時は、ダムは建設中であり、そのため宜昌で下船して山越えをして、山上からダムを眺めたことを記憶しています。当時の三峡は水流が速くて、船のへさきに立っていると、そそり立つ壁に吸い込まれそうな迫力でした。

 途中で出会った澄んだ眼をした物売りの少年は今頃どうしているのだろうか。三峡への想いは尽きません。

中国の養父母に感謝  千葉県館山市 奥川広子

 1945年8月15日、日本が降伏した後、中国で孤児になった日本の子供を中国の方々は引き取って育ててくださいました。

 助け育て慈しんでくださった中国の養父母の方々の御恩は、何物にも喩えようがありません。山よりも高く、海よりも深いとはこのことです。杜冬梅さんの「養父母がいなかったら、今の私はいません。その愛は実の親もかなわないほどです」という言葉に幾度もうなづき、私も中国の方々に心から感謝しております。

中国は日本の歴史上の母親  千葉県旭市 名雪 均

 「日本残留孤児を育てた中国養父母」を読んで、尽きることのない人間愛にただ涙があふれて、幾度深呼吸してしまったことでしょう。

 私は戦後生まれですが、中国が日本の歴史上の母親であることは、中学校の授業で「杜子春」の物語と映画を見て以来、認識がありました。漢字を学ぶことを手掛かりとして、1200年前より、中国にその文化を学んだ日本は、末代まで中国人民の寛大さに敬服せざるを得ません。

中国の旅を思い出した  宮城県白石市 斎藤政雄

 表紙をめくってまずびっくり。カナス自然保護区は昨年行ったばかりで、まだ感動が残っている。目の覚めるような鮮やかな切手の景色は、すべて訪れたところで、懐かしさが一杯だ。

 次に特集を読んで、10年以上も前に、舟底がガリガリっと音をたてながら小三峡まで流れをさかのぼった思い出や、江岸で4000年も前から続く牛耕をやっていた農民の姿を思い出した。

郷愁と利便性は永遠の課題  大阪府高槻市 西村忠雄

 「北京・東眺西望」に書かれていたチンチンという電車の音は、人々の生活を阻害するような騒音だろうか。京都においても、日本初のチンチン電車を自動車時代に対応すべく、何十年も前に廃止してしまったが、観光資源の切り捨ては大きな失敗であった。

 しかしながら、古都保存の美名のもとに、特定地域の住民にのみ犠牲を強いることがあってはならない。先人の遺産の保存と人々の生活向上、郷愁と利便性は人々に課せられた永遠の課題だろうと思った。


 

 

 
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