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歌や劇を披露 大学生日本語タレント大会


 中日文化交流の発展に励む中国人民大学の学生サークル「桜会」が5月18日、「カシオ杯北京市大学生日本語タレント大会」を開催した。この大会の目的は「交流、進歩」。人民大学や北京外国語大学など北京市内の9つの大学から日本語学科の学生が参加した。

 大会は、日本語による歌やスピーチなどの披露と日本に関する問題に日本語で答えるという質疑応答の二つの部分から構成。学生たちのパフォーマンスはどれも甲乙つけがたいものだったが、寸劇『おばちゃんROCK』を演じた北京第二外国語大学の女子学生トリオ「一文桜」が優勝した。

 上海から駆けつけたカシオ(上海)の吉田修作副総経理は、「学生たちが日本語の学習と日本文化に対してたいへん興味を抱いていることがよくわかった。この大会は今後も続けていきたい」と感想を話した。

家を担保に老後保障

 上海市で5月から、家を担保に老後の保障を受けられるサービスが始まった。80歳を超えたある老夫婦は、このサービスを受けることで、上海公積金管理センターと合意に達した。

 同サービスを受けられるのは65歳以上の高齢者。高齢者は自宅の財産権を公積金センターに売る。売却金は一括で支払われる。その後、高齢者は公積金センターからその家を賃借りするというしくみなので、売却したあとでも、そのままもとの家に住み続けることができる。賃借り期間は双方の契約によって決まり、借り賃は市場価格と同等。

 中国では、65歳以上の高齢者が1億4500万人を超え、総人口の11%以上を占める。すでに高齢化社会に入っているため、各地域では新しいタイプの老後保障を積極的に模索している。(『文匯報』)

新疆ウイグル自治区 牧畜民の転業を推進

 新疆ウイグル自治区は今年から、毎年10万〜15万人の牧畜民を農業または都市での労働に転業させることを決めた。牧畜業による草原環境の悪化を防ぐねらいがある。

 同自治区の草原面積は7億2000万ムー(1ムーは6.667アール)で、全面積の3分の1を占める。近年は冬や春にも家畜にエサを与えられるようになったため、飼育数が増加し、草原への影響が懸念されていた。そこで、牧畜民の増収と草原の生態系を保護しようと、今後5年間で60万人以上の牧畜民を転業させることを決定した。

 このほか、牧畜民の定住や人工草原の建設も推進する。牧畜区には良質な草原や飼料生産拠点をそれぞれ1000万ムー建設。農業区にも1000万ムーの飼料生産拠点を建設し、天然の草原を休ませることができるようにする。(『新華毎日電訊』)

一番多い姓は「王」さん

 公安部の発表から、中国で最も多い姓は「王」であることがわかった。「王」さんは全国に9288万1000人いて、総人口の7.25%を占める。

 2番目は「李」で9207万4000人(総人口の7.19%)、3番目は「張」で8750万2000人(同6.38%)。また、トップ100までの姓が総人口の84.77%を占めた。(『光明日報』)

前門大街 「老北京」再現へ

 天安門広場の南に位置する前門大街が改修工事のため封鎖された。10月には工事が終了する見込みで、「老北京」の趣を再現した歩行者天国に生まれ変わる。

 前門大街は引き続き、もとからある胡同(横町)の構造をベースに建設される。道路の全長は845メートル、幅は25メートル。数百年の歴史ある前門エリアの風格を再現するため、道路の両側には中国の伝統的な彫刻が施された木造の壁やレンガ造りの壁が設けられ、百軒以上の老舗の飲食店などがずらりと並ぶ。老舗はすべて黒地に金色の文字で店名を書いた看板を掲げる。このため、北京ダックの老舗・全聚徳前門店も現在閉店中で、10月に再オープンする予定。 (『北京青年報』)

洛陽、古都の姿を回復へ

 悠久の歴史を誇る河南省洛陽市が、古都の姿を取り戻すために努力している。この古都保護プロジェクトの総面積は1.8平方キロ、投資総額は33億元。旧市街地に観光、ショッピング、レジャーが一体となった多目的エリアが建設される。

 洛陽の歴史は古い。中国最古の王朝「夏」から始まって、13の王朝がこの地に都を置いた。竜門石窟や白馬寺などの古跡でも名を馳せている。(新華ネット)

農民工を守る法廷設置

 江蘇省南京市の下関区裁判所は5月、農民工(出稼ぎ労働者)の権利や利益を守る法廷を同省で初めて設置した。

 ここ数年、南京市の外来人口は毎年30%の伸びで急増。2006年10月までに、230万人に達した。彼らは法的知識に乏しく、自分を守る力が足りない。そこで、権利や利益を侵害されることがよくある。このため、同裁判所は農民工の権益を保護する法廷を開設。また、彼らの訴えを優先的に審査し処理したり、状況に合わせて訴訟費を減免したりするなどの措置をとっている。   (『新華毎日電訊』)

黒竜江省の農民 5年で収入55%アップ

 中国最大の穀物生産地である黒竜江省の農民の収入が、市場価格の安定や関連政策の実施などによって増え続けている。2006年の平均純収入は01年比55.8%増の3552元だった。

 同省の農民の収入のほとんどは、穀物栽培によるもの。近年、農業税の廃止や穀物の直接購入、優良品種購入の補助金支給など、一連の政策・措置により、農民たちは大きな実益を手にしている。また、一部の穀物の市場価格が好転していることも、農民たちの増収につながっている。 (『人民日報』)

携帯電話で株取引

 通信キャリア大手の中国聯通(チャイナユニコム)が、証券会社80社あまりと協力して、携帯電話で株取引ができるサービスを始めた。毎日10万以上のユーザーがこのサービスを利用しているという。

 同じく通信キャリア大手の中国移動(チャイナモバイル)もこれに注目し、同じような業務を始めている。両社によると、株取引が人気であることの影響を受け、モバイル取引の関連業務は大幅に増加。また、手軽で快速なこのサービスは、高い人気を博しているという。 (『文匯報』)

南方航空 郵便局で航空券販売


 中国南方航空と中国郵政集団はこのほど、電子航空券の販売で業務提携することで合意した。北京、広東、湖南など12の省・直轄市・自治区では7月から、電話やショートメールを通して、あるいは郵便局などで航空券の購入が可能になる。このサービスは、年末までには全国をカバーする見込みで、今後は中国国際航空や中国東方航空の航空券にも広がっていく。

 中国の電子航空券業務は近年、急速に発展し、利用者の便宜をはかっている。郵政集団は、郵便局などの営業拠点を全国に7万7000カ所以上持っているうえ、強大な輸送・配達力を有するため、航空会社は同集団との協力により、さらに便利なサービスを提供できる。
(『中華工商時報』)

西洋薬を値下げ

 国家発展・改革委員会は5月から、一般に販売されている西洋薬260種の最高小売価格を引き下げた。値下げ幅は平均19%、最大で62%。総額50億元の値下げとなる。

 今回価格調整した西洋薬は、消化器系や呼吸器系の治療薬、鎮痛剤などの10方面におよび、多くが一般によく使われるもの。

 中国ではここ数年、医療や薬品の価格が上昇する傾向にある。そこで政府は、都市の医療保険の適用範囲内の薬品に対して、価格管理を実施。2006年以来、900種以上が値下げされた。今後は、定価リストに入っている薬品の価格を2年に1度調整すると同時に、リスト入りさせる薬品も増やしていきたいとしている。(『新京報』)

渤海湾で10億トンの油田発見

 中国石油天然ガス集団(CNPC)は5月、渤海湾で大型油田「冀東南堡油田」を発見したと発表した。同油田は河北省唐山市の海域に位置し、埋蔵量は10億トン、75億バレルに相当すると見込まれる。

 同油田は油層が厚く、油の質もよい。試掘の結果も良好だった。

 冀東地区(河北省東部)の石油探査は1988年に始まった。今回の油田発見により、中国の石油探査技術がより進歩したことが示された。 (『中華工商時報』)

メーデー休暇 海外の旅行社が活躍

 今年のメーデー休暇期間(5月1日〜7日)、中国市場における海外の旅行会社の活躍が目覚しかった。

 海外の旅行社は中国市場に合わせ、それぞれ特色のある旅行商品を発売。例えば、デンマークやスウェーデンは「北欧の童話ツアー」と名をうって、子どものいる家庭の興味を引いた。ドイツは個人のドライブ旅行を企画。オランダは「世界でもっとも美しい春を探訪」とチューリップツアーをプロモーションした。

 現在、中国人観光客を受け入れる国や地域は132におよぶ。2006年の中国人の海外旅行者数は3400万人に達し、アジア最多となっている。 (新華社)

私営企業の就職者 1億2000万人に

 国家工商総局の発表によると、2006年、自営業者・私営企業の就職者数は前年比1021万4000人増の1億2000万人に達した。就職者数全体の15.4%を占める。

 自営業者・私営企業の就職者数は年々増加し、就職難の緩和にもつながっている。2006年はレイオフ・失業者253万6000人が自営業者になったり、私営企業で再就職を果たしたりした。そのうち、自営業を始めた人は83万8000人、私営企業を興した人は4万5000人。(『中国青年報』)

自分のCO2排出量を知り 地球温暖化を抑制

 自分の二酸化炭素(CO2)排出量を知って、それを抑制しようとする活動が流行している。自分が1日の仕事や生活のなかで排出した二酸化炭素の総量を計算し、それが地球の温暖化に与えている影響を認識。そうすることで、環境保護を推進していこうという活動だ。

 この活動はたくさんの人たちから支持されている。それぞれ、植樹やゴミの分別、自動車のかわりに徒歩や自転車で出かけるなどといったさまざまな方法でこの活動に参加。この活動の急速な普及は、社会の環境保護意識が高まっていることの表れだといえる。 (『中国青年報』)

汚水・ゴミ処理費徴収へ

 環境保護を促進するため、中国は今年年末までに全国の都市部で汚水・ゴミ処理費の徴収を始めることを決めた。徴収料は少しずつ切り上げられ、きれいな河川を保つために用いられる。

 徴収した汚水処理費は、汚水処理場の建設やその運営に利用。ゴミ処理については、各地の政府がゴミの分類と再利用を積極的に推進する。 (新華社)

オリンピック開催で周辺国への観光客も増加

 太平洋アジア観光協会(PATA)とビザ・インターナショナル(VISA)はこのほど、『2007アジア観光意向調査報告』を共同で発表した。同報告から、2008年北京オリンピックの期間中に中国への訪問を希望している人たちの75%が、他のアジアの国や地域も訪れたいと考えていることがわかった。希望する訪問先は香港がトップ。次いで、シンガポール、日本。

 この調査は2005年から毎年実施。10の国や地域の5000人余りを対象とした調査から、今後2年間の旅行に対する意向を予測する。中国への旅行を希望している国民のトップ3は、インド人、韓国人、米国人だった。

 専門家によると、2008年に北京を訪れる観光客数は450万人にのぼる見通し。これに合わせて、周辺の国や地域を訪れる観光客も増えると見られる。(新華ネット)

子どもは外で運動を

 子どもたちに太陽の下で運動することを推進する活動が、4月29日に始まった。中国全土の子どもたちに対して、毎日1時間、屋外での運動を提唱している。身体機能を高め、運動する習慣をつけることがねらい。

 中国では、生活レベルの向上と社会リズムの加速により、子どもたちが感じる進学へのプレッシャーは日増しに大きくなっている。それにともない運動する時間はしだいに減少。このため、肥満や視力低下などが問題になっている。子どもたちを教室の外に出し、屋外で運動させることは、彼らの体を鍛えるよい方法だ。この活動を推進するため、校内の運動器具を増やしたり、授業時間を調整したりするなどといった措置もとっている。   (『中国体育報』)

中国最古の『コーラン』修復終わる

 青海省の循化サラール(撒拉)族自治県に保管されている、中国最古の『古蘭経(コーラン)』の写本が、南京博物院の専門家によって修復された。

 この『コーラン』の写本は、サラール族の祖先が中央アジアから移動してきたときに持ってきたもの。イスラム教を信じるサラール族は、これを歴史の証明であり、昔から伝わる宝であると考えている。世界的にも保存状態がよい最古の『コーラン』の写本の一つだ。

 中国にある有名な『コーラン』の写本は、すべて中国のイスラム教徒が書き写したもの。そういった意味でも、今回修復された『コーラン』は、アラブ国家から運ばれてきたもので、歴史的研究価値が非常に高い。

 循化県はサラール族が集中して住む地域。サラール族の祖先は700年前、派閥争いに耐えられず、はるか遠い中央アジアから東に移動し、最後に現在の循化県に定住したといわれている。 (新華社)

鑑真のドラマが大人気

 唐の僧・鑑真和上の日本渡航を描くドラマ『鑑真東渡』が高い人気を博している。ドラマに描かれているのは、鑑真が弟子たちとともに5回の失敗と度重なる苦労を経て、失明しながらも、66歳のときにようやく日本に着いたというストーリー。

 脚本家によると、このドラマを制作するにあたり、鑑真ゆかりの揚州市大明寺まで行って資料を集めた。今回初めて公開された貴重な歴史資料も一部ある。また、日本の博物館から提供を受けた関連文物や資料も役に立ったという。(『北京青年報』)


 
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