編 集 後 記  
 
 
 
 

 

 ▽北京五輪まであと一年。北京はどこもかしこもオリンピックの話題で持ちきりです。目に見える都市建設などのハード面は刻一刻と変わり、目に見えない観念や意識も静かに変化しています。

 今月号の表紙と特集はオリンピックがテーマです。躍動感あふれる劉翔選手を表紙にするのは大変でしたが、最終的に満足のいく写真を手に入れることができました。特集では、5人の一般市民の話を紹介することで、北京五輪のスローガン「同じ世界、同じ夢」を体現しました。これからも、彼らのような普通の人々に注目していきます。

 ▽中日関係の「人」に関する物語はいつも感動的です。「放談ざっくばらん」の若松みき江さんの文章は、『約束の夏』の中国語版出版の後に寄せられたものですが、私の手元でしばらく発表の機会を待っていました。八月号に掲載したのは、季節が文章の内容と呼応し、すでに前世紀のこととなった、決して煙の如く消え去ることはない出来事を追憶するためです。感動的な本、そして感動的な文章を書かれた若松さんに感謝します。

 ▽中日交流において非常に重要な方である劉徳有先生も今年、『わが人生の日本語』という本を出版しました。本に書かれている一人ひとリの出会いや交流の物語から、国交正常化前の歴史の秘話を知ることができます。今月号の「言葉、歴史、そして人生」は、劉徳有先生に特別にお話を伺ったものです。「人と人の交流、心と心の交流」について改めて考えました。     (総編集長 王衆一)



 

 
 
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