2007年6月号に届いた読者の声
 

民間文化は民族の根  大連市 小野雅俊

 急速な経済発展、近代化の中で、古い文化が消滅の危機に瀕していることはなんとも憂慮されるところである。

 「民間の文化遺産を訪ねて」の中に出てきた薄松年教授の言葉、「民間文化は私たちの根、根がなくなると民族の精神と魂はそのよりどころを失ってしまう」は、まさに至言。

 この言葉を胸に刻み、特集を読んだ。ハイラル市に設立された児童合唱団の子どもたちの歌声に耳を傾け、ホロンバイルの大草原に思いを馳せたいものである。

読みごたえのある記事が多い  神奈川県相模原市 森住勝重

 「慈覚大師円仁の足跡を尋ねて」と「甲乙丙丁…の物語」、そして特集「変わり行く草原と砂漠に生きる」に大変読みごたえを感じました。ヴァージニアさんの記事はいつも調査を丹念にされ、説明も平易で理解しやすいものです。また特集では、日本人などによる砂漠対策にかける行動に感動しました。

腹蔵なく話せる仲に  兵庫県西宮市 中原正典

 「わたしと中国」で山田真理さんが書かれた文章は、NHKの記者としての記事ではなく、中国の友人宅を訪問したときの感想文である。

 友人の家族は熱烈に歓迎してくれたが、友人の家族や近所の人と話をした際に、60年前の戦争を最近のことのように語り、日本を責めるとあった。戦中・戦後を生き、しかも上海で育った私には、被害者である近所の人達の気持ちがよくわかる。お互いに良き友人として、誠意を持って交わり、腹蔵なく話せる仲になりたいと思う。

桜友誼林に託す日中友好 埼玉県入間郡 新発田 豊

日中共同建設桜友誼林保存協会の長谷川清巳会長と夫人

 無錫市の太湖の畔に「中日桜友誼林」があります。「過去の不幸な歴史を二度と起こさないために」との思いを込めて、二十年前に建設されました。毎年日本各地からたくさんの人が、「日中の友好と平和」を願って植樹のボランティア活動に参加しています。

 今年は5月20日に、無錫市人民大会堂で「桜友誼林建設20周年記念式典」が行われ、日中両国の関係者800人以上が集まりました。祭典では、日本側は「箏と尺八」のショーと日本舞踊を披露。中国側からは子どもたちの歌と踊りを見せていただき、素晴らしいステージに感激しました。この子どもたちが日中友好と平和について考え、次代を担ってくれることと期待しています。

 過去の不幸な歴史を繰り返さないために平和と友好を願い、できることからやりたいと思っています。皆が心を一つにして長く活動していくことが平和に続く道です。私たちはこれからも日中の友好と平和を願って活動していきます。


 

 

 
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