編 集 後 記  
 

 

 
 

 

 ▽中国共産党第17回全国代表大会が10月、開催されます。中国のこれからにとって非常に重要な意味を持つこの大会では、「科学的発展観」「調和の取れた社会への邁進」などの主張を今後の路線として定着させると見られます。こうした中国の未来図の構成に重要な一環となるのは、農村の発展です。

 広大な土地を所有するこの国には、すでに豊かになった農村とまだ豊かだとはいえない農村が同時に存在しています。今月号のルポで取り上げた農村は、かつて貧しかったものの、人々の努力によっていくらか豊かになってきた農村の好例です。山東省徳州市の農村の「三農問題」解決への模索を、中国農村の発展の縮図として参考にしていただければと思います。

 ▽井村雅代さんの寄稿「中国のヘッドコーチになった理由」から、井村さんに対して日本国内で発生した誤解もある程度解けるのではないでしょうか。文章最後の「五輪では、日本も中国も全力を出し切って戦えばいい……そして『中国と日本は素晴らしい交流をしたね』と、両国の人々に言われてみたいものだ」という言葉に、編集スタッフ一同感動しました。真の相互理解を促進する草の根の交流に寄与している井村さんの、情熱と勇気に敬意を表します。

 ▽今月号は、古くからの友人の彭飛さん、段躍中さん、中川健造さんから、民間交流や文化交流についての温かい寄稿をいただきました。この場を借りてみなさんに感謝いたします。     (総編集長 王衆一)



 

 
 
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