震災後の外国人旅行者の落ち込みが大きい東北・北関東のインバウンド回復のため、6月17日に東北・北関東の自治体などが北京の繁華街である王府井のショッピングモールで、「東北・北関東 観光キャラバンin北京」を開催し、山形花笠まつり(山形県)の踊りや津軽三味線(青森県)の演奏を披露し、東北の魅力をアピールした。
会場には東北6県のほか、同様に震災による観光客減に悩む茨城、栃木、群馬の北関東3県もブースを設け、中国語のパンフレットを配布した。七夕まつり(仙台市)の「ミニ七夕」作りや福島県会津地方の民芸品「赤べこ」の絵付けを体験するコーナーに多くの中国人が集まった。
山形市の民踊協会会長の鈴木芳子さん(64)が「震災時の支援に感謝しています。ぜひ東北に来てください」と呼び掛けると拍手で沸いた。
会場を訪れる中国人が各県の観光資源に大きく興味を示しながらも、地震後の回復状況や放射能への不安も表した。それに対して日本の主催者側は「東北はすでに安全に旅行できますので、ぜひ来てください」と説明した。また放射線モニタリングの数値は、県や市のホームページで更新されているという。 |