基本情報
吉林省は、中国東北部の中央に位置する省で、面積は18万7400平方キロに達し、全国面積の2%を占める。東部をロシア、南東部を朝鮮民主主義人民共和国と国境を接している。また、北部は黒竜江省、西部は内モンゴル自治区、南部は遼寧省と接している。省都の長春市は、「自動車都市」「映画都市」「文化都市」「森林都市」「彫刻都市」として有名である。
吉林省は、国境近くに位置し、多民族が居住する省である。漢民族以外に48の少数民族が居住し、朝鮮族が最も多く集まる省である。豊富で優れた独特な観光資源に恵まれ、自然景観は千姿万態で、特色ある文化景観を持つ。さらに、中国十大名山の一つである神秘的な長白山、長春の偽満州国皇宮博物院、高句麗王城、松花湖などの有名な観光地がある。
観光スポット
もっと見る紅葉谷
吉林省蛟河市拉法山国家森林公園の慶嶺景勝区にある紅葉谷は、長白山の主脈から伸びる老爺嶺の谷だ。山勢が美しく、林が生い茂り、春には緑の野原、夏には飛瀑、秋には紅葉、冬には雪と氷がある。ロマンチックな雰囲気でカップルが愛を誓う「恋の谷」にもなっている。
吉林市の樹氷
吉林省吉林市の樹氷は黄山の雲海、泰山の日の出、銭塘江の逆流と共に中国の四大気象奇観と呼ばれている。冬になると、松花江の上流にある吉林市の松花湖は硬く凍るが、氷の数十メートル下では水温が4度を保っている。水力タービンから流れ出る湖水と地面の温度差は常に約30度あるため、市街地を流れる松花江は数キロにわたって凍結しない。