観光

レトロ建築

  • 五大道

    Wu da dao

    馬場道、睦南道、大理道、常徳道、重慶道の5本の道は“五大道”と名付けられた。ここは、今なお、20世紀初めの洋風建築が残された2000棟の洋館があり、この天津市独特の風情は、万国建築博覧会と呼ばれている。

  • 意大利風情街

    Yi da li feng qing jie

    かつて、天津は近代史上のイタリアの租界の中心地だった。100年あまりの歴史があり、今日まで、中国ひいては東南アジアで最大の、また、唯一のイタリア建築集合地区となっている。

  • 解放北路

    Jie fang bei lu

    中国近代歴史上、ここは、かつて外国の銀行が集中していた地区だった。今なお、天津金融機関が集合する場所の1つだ。解放北路を散策すると、1800年代後半から1900年代の西洋式石造建築物を楽しむことができる。

  • 解放橋

    Jie fang qiao

    天津駅の近くに位置する、海河の上に架けられた橋。1926年、フランス商工局が建設したもので、全長96.7m、高さ5.5m、幅19.6m。かつて付近に9カ国の租界地があったため、「万国橋」と呼ばれた。
現在は建造当時の姿を忠実に復元され、跳開橋としての機能も元通りに回復された。

民俗文化

  • 楊柳青

    Yang liu qing

    天津市の西部にある楊柳青鎮は、千年以上の歴史をもつ由緒のある町。明・清の頃には、大運河の水運の中枢の地として、中国北部の通商流通と文化交流の町となって一時繁栄を極めた。「木版年画」で有名な楊柳青鎮には、明の頃の楼閣・文昌閣や清の頃の民家など、歴史文化の遺跡が多数残っている。

  • 古文化街

    Gu wen hua jie

    天津の起源ともいえる場所。天后宮を中心とし、古い中国様式の建物を再現した、伝統的で趣のある雰囲気のショッピングストリートである。清代の重厚な店構えや看板の民芸品や骨董品、食品などの店舗が通りの両側に並んでいる。現在の古文化町の長さは約600m。

  • 鼓楼商業街

    Gu lou shang ye jie

    明清代の繁華街が再現される商業街。天津名物の泥人形、特産のロバ肉ソーセージなど特産品を扱う店や骨董品の店など、1000軒以上ある。同様の商店街である古文化街や南市食品街とも徒歩圏内ですので、三カ所をまとめて観光する事をお勧め。

  • 天后宮

    Tian hou gong

    天妃宮・娘娘宮とも呼ばれる。「天后」は、航海の安全を守る伝説の女神である。1326年に創建され、船の安全を護る海神娘娘を祀る廟。廟の小広場では曲芸などが演じられ、参拝客でいつも賑わう。創建は元代初期で、明・清両代に改修・増築が行われた。大殿・配殿・鐘楼・鼓楼・山門・旗竿などが現存している。

  • 天津戯劇博物館

    Tian jin xi ju bo wu guan

    もとは清の光緒33年(1907年)に創建された広東会館であり、1986年に改修され中国初の戯劇博物館となった。奥は劇場で、梅蘭芳をはじめ、清末明初の有名な京劇役者たちが多いに公演した。中国伝統劇が上演される戯楼では孫文が講演したこともある。

現代都市

  • 天津之眼

    Tian jin zhi yan

    天津市河北区の永楽橋の上に建てられ、河にまたがる観覧車としては世界初だ。直径110m、最高地点は120mでおよそ35階建てに相当する高さ。高さだけを比べると天津アイはあの有名な「ロンドンアイ」を超す世界一の観覧車だ。

  • 天津電視塔

    Tian jin dian shi ta

    天津電視塔(天津テレビ塔)は略して「天塔」とも呼ばれている電波塔だ。天塔は高さ415m、重さ4万トン余り、世界唯一の「水上タワー」。地上から248mと278mの間にUFO型の展望部分がある。

  • 水上公園

    Shui shang gong yuan

    敷地の半分を湖が占める天津最大の公園。東湖・西湖・南湖という3つの湖に13の島 があり、橋と堤で繋がっている。9番目の島には天津動物園があり、パンダを見ることができる。園内はレンタル電気自動車で移動可能。

濱海新区

  • 極地海洋世界

    Ji di hai yang shi jie

    極地海洋世界には、極地動物展示区、海洋動物展示区、海底世界、無水海洋、鯊魚展示区、珊瑚展示区、水母展示区、科普互動展示区、表演場(喜楽劇場)の9大展示区で構成されている。館内には、白鯨、イルカ、北極熊、ペンギン、北極狐、北極狼などの南北極地の海洋動物がいる。

  • 天津港

    Tian jin gang

    天津港には国内最大の港口博物館があり、最大の人工半島の埠頭には壮観なコンテナ群が並んでいる。アジア最大規模である大型定期客船の母港であり、京津地区唯一の人工砂浜——東疆港の人口砂浜なども観光資源となっている。

  • 濱海航母主題公園

    Bin hai hang mu zhu ti gong yuan

    天津濱海航母主題公園は、「基輔」号航空母艦を主体としている。戦争の類似体験ができ、軍事趣味、軍事知識を養うための大型の軍事テーマパーク。

山野名勝

  • 黄崖関長城

    Huang ya guan chang cheng

    天津市薊県城から北へ30キロにある長城。隋代に創建されたもので、東は河北省遵化県の馬蘭峪長城、西は北京平谷県の将軍関長城へとそれぞれつながっている。全長は約42キロ。1987年になって、天津市が万里の長城再建に乗り出し、この区間の長城が再びその雄姿を現すこととなった。

  • 盤山風景名勝区

    Pan shan feng jing ming sheng qu

    薊県城の北西12kmにある盤山を中心とした景勝地。かつては四正山と呼ばれて多くの皇帝や文人が訪れ、「東五台山」「京東第一山」と称された。明清期には、72の寺廟、13の宝塔、行宮や楼台が次々に築かれ、おおいににぎわった。清代の乾隆帝が記した「游盤山記」碑の残る天成寺や掛月峰に建つ舎利塔景観などの見どころは多い。

  • 清東陵

    Qing dong ling

    清代の陸墓のなかでも規模が大きく、比較的完全な形で残されている。5つの帝陵、4つの后陵などがある。清東陵は中国の最後の王朝の最も重要な帝王の皇后と妃嬪の陵墓の群で、中国に現存して、規模・体系の最も完備している古い帝陵の建物だ。

  • 独楽寺

    Du le si

    天津市薊県にあるお寺で、大仏寺ともいう。唐代の創建と伝えられ、984年に再建された観音閣と山門が残っている。観音閣は現存最古の木造楼閣建築で、外観は2層,内部は3層を吹抜けにした中央に高さ16mの十一面観音像が立っている。唐・宋時代の建築様式を知るうえで貴重な資料だ。

伝統美食

  • 狗不理包子

    Gou bu li bao zi

    「狗不理」とは「犬もかまわない」という意味だが、幼少時に不運から守るため「狗子」と呼ばれていた創設者の高貴友が、包子(小型の肉マン)作り・売りに精を出し、それ以外の事に一切構わなかった(不理)ことに由来する。小ぶりのサイズで、ほどよくボリューム感のある皮に、肉汁がジュワーッと広がる天津の名物。

  • 桂発祥十八街麻花

    Gui fa xiang shi ba jie ma hua

    「十八街麻花」は、19世紀末に創始され、国内外でよく知られている。「麻花」は小麦粉を練ってねじった棒状にして油であげたもので、すべて手仕事で作られる。防腐剤を含まないが、春秋は3ヵ月、夏も2ヵ月保存できる。

  • 耳朵眼炸餻

    Er duo yan zha gao

    100年の歴史があり、創始者の劉万春の店が耳朵眼胡同(横丁)にあったことから名付けられた。「炸餻」は、もち米の粉を練り、なかに小豆餡をいれて油であげた饅頭だ。

  • 煎餅果子

    Jian bing guo zi

    「煎餅」は、粉を練って鉄板で薄く焼く中国式のクレープを指し、天津の人々が朝食に食べる。百年ほど前に山東省から伝わったといわれる。具材は玉子やネギ、タレは甜麺醤となっている。

  • 南市食品街

    Nan shi shi pin jie

    旧城内に位置する南市食品街は有名レストランや食品店が軒を連ねる一大フードセンター。天津一の高級料理店をはじめ、特色溢れる店が多い。全国的に有名な狗不理包子舗もここに出店している。