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昨年9月19日、北京で開かれた第4回の「六者会談」が終わり、共同声明が発表された |
将来の北東アジアの安全の新モデルに対する私の初歩的な構想は、朝鮮半島の核危機問題をめぐる「六者会談」を契機に、この地域の平和と安全を討議するサミットを開き、『21世紀北東アジア平和条約』を締結するというものである。
各国首脳のサミットを開く目的は、北東アジアの国々の多様性に基づいて、この地域の恒久平和を守る基本原則を提起することである。このサミットを基礎に、各国政府は専門家を任命して、『21世紀北東アジア平和条約』の具体的な条項を制定する。そして地域的な国際会議の方式でこれを討論、可決し、それを各国政府に提出し、各国政府が署名して発効するとともに、国連に提出し、記録に残す。この新条約が締結されれば、次のような効果が発生する。
@この地域に存在する一連の歴史が残した問題の温度がさらに下がり、この問題の最終的な平和解決のために、条件を創り出す。
Aこの地域の国々の、イデオロギーの違いによって生まれる対抗意識を大いに緩和する。
B比較的長持ちする平和的環境は、この地域の経済の融合に有利となり、米国およびすべての東アジアの国々、大洋州の国々はそこから利益を得る。地域経済の融合の深まりは逆に、地域の平和と安全に積極的な影響をもたらすに違いない。 (中国人民外交学会会長 楊文昌)
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