四大国がカギ握る
                                    

 北東アジアの平和モデルを造り上げるには、中国、米国、日本、ロシアなど、この地域にかかわる大国が率先垂範する必要があり、同時に、この地域のすべての国々が積極的に参加する必要がある。

 率直に言って『21世紀北東アジア平和条約』を締結するのは決して容易なことではない。しかし、異なる価値観を持つこの地域のすべての国々にとっては、努力に値することである。

 指摘しておかなければならないのは、こうした新モデルが形成されるかどうかのカギは、中、米、日、ロの四大国がどのような政治的決断をするかにかかっている。この地域の大国は、北東アジアの長期的な平和と安定が、自国の長期的な利益に合致するばかりでなく、この地域のその他の国々に対しても責任を負っていることを示すということを認識しなければならない。

 従って、私は大胆にこう提案したい。『21世紀北東アジア平和条約』の構想を正式に、中、米、日、ロの戦略対話メカニズムの中に組み入れ、だんだんに指導者の対話の議題に組み入れるべきである。

 中国と日本は、北東アジアの二つの大国であり、この地域の恒久平和のために努力する責任があることを指摘しておかなければならない。 (中国人民外交学会会長 楊文昌)


人民中国インターネット版
  本社:中国北京西城区車公荘大街3号
人民中国インタ-ネット版に掲載された記事・写真の無断転載を禁じます。