中日両国の人民は、全面的にお互いを理解する必要がある。古い固定観念は間違っている。例えば、中国人は日本人の男尊女卑がひどいと思っているが、私の知るかぎり、そんなことはない。日本人の一部には、中国人が不衛生だと思っているが、これも完全に変わった。以前、中国の住宅は本当にみすぼらしかったが、今は、北京や上海で、風呂に入らないという人はいるだろうか。
中国人がみな「反日的」だと言うのも間違っている。中国人が日本は良くないというのは、靖国神社などの歴史問題に関することだけだ。もしこれがなければ、中国人は日本人を依然、尊敬している。歴史は忘れることはできないが、恨みは次の世代に遺伝させてはならない。
中国人がもっとも嫌うのは、靖国神社に参拝することと歴史的に中国で起こった戦争の責任を認めないことだ。ほかの問題はみなうまく処理できるが、この問題は避けて通ることはできない。 (全国政治協商会議外事委員会副主任 趙啓正)
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