中国外交部の孔泉スポークスマンは20日の記者会見で、「中国は、イラク問題で三つの問題に注目している。それは第一に、関係国が大多数の国と人民の平和を願う強い呼びかけを無視し、国連安保理を避けて軍事行動を実施したこと、第二は、イラク人民の生命と財産の安全をまもること、第三は、今回の軍事行動が地域と世界の平和に深刻な影響を与えたことである」と述べた。
孔泉スポークスマンは、その際、「イラク問題解決での中国の着眼点は、国連安保理の団結と権威をまもり、国連の1441号決議及びそれまでの一連のイラク問題に関する決議の厳粛性を維持すること、国連の190あまりの加盟国のうち、ほとんどがイラク問題の政治解決を主張していること、安保理の15の理事国のうち大多数がイラク問題の政治解決を主張していたことである」と強調した。
また孔泉スポークスマンは、日本の小泉首相がイラク問題についてその立場を表明したことを受け、歴史的な原因から、日本がその軍事的役割を発揮する上で特に慎重な態度を取るよう期待した。
更に朝鮮の核開発問題の解決について孔泉スポークスマンは、この問題解決のカギは関係各方面が対話をいち早く開始することだとの見解を示したあと、「関係各方面が自制して冷静な態度をとり、事態をエスカレートさせる行動を取らないよう中国はこれまで呼びかけ、またこのために関係各方面と接触してきた。朝鮮半島の非核化の実現と平和・安定の維持及び平和な対話を通じての問題解決を中国は主張している」と語った。
(「CRI」より)2003/3/21
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