中国外務省の孔泉報道官は、25日の記者会見で、ジャマリ・パキスタン首相の中国訪問は非常に重要なことだと強調した。
孔泉報道官は、その際、「中国パキスタン両国首相は、その会談で両国関係の一層の発展について踏み込んだ意見交換をおこない、ハイレベルの相互訪問の強化、異なるクラスの交流と協力の強化、経済貿易の一層の強化と国際問題、特にテロ反対分野での協力強化という四つの点で共通の認識に達した」とのべた。そして孔泉報道官は、両国首相はイラク問題についても意見を交換したと述べ、「温家宝首相は、中国政府は当面のイラク情勢に懸念を抱き、戦争のいち早い停止を呼びかけ、罪なき庶民への死傷を減らし、イラク問題が政治解決の軌道にいち早く戻るよう期待していると述べたのに対し、ジャマリ首相はこれに同感を示し、この面での中国パキスタン両国の協調と協力の強化を期待した」と語った。
孔泉報道官は、またその席上、戦争を停止し、イラク問題の政治解決という軌道にもどるよう関係国に強く要求すると共に、戦争停止と平和回復にプラスとなり、イラク問題を政治解決の軌道に戻すすべての提案は真剣に考慮するとの中国政府の立場を表明した上で、「中国人民は、中国政府の主張を支持し、戦争を停止し、イラク問題が政治解決の軌道に戻るよう関係国に期待している」と述べた。
また戦争捕虜問題についての記者の質問に孔泉報道官は、1949年の「ジュネーブ条約」は、捕虜には人道的待遇を与えるよう規定しており、イラク戦争の進展に伴い、交戦する双方がこの「ジュネーブ条約」と関連条約を遵守するよう求めた中国政府の姿勢を示した。
更に今度の戦争により、多くのイラク難民が隣国のヨルダンに流出していることについて孔泉報道官は、ヨルダンに人道的援助を提供するという中国政府の決定を発表した上で、「中国はイラク周辺国への援助提供をかなり早くから決めており、戦争による苦しみをなめているイラク人民に援助を与えるため、中国政府はできる限りの範囲で関係国に人道的援助を提供していく」と述べた。
(CRIより)2003/3/26
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