また孔泉報道官は、2月25日の記者会見の席上、兵器査察を強化することによるイラクの武装力解除を支持し、国連安保理による新しい決議案可決は必要ないとの中国政府の見解を表明した。
孔泉報道官は、これについて「フランス、ドイツとロシア三国がこのほど国連安保理に提出したイラクでの兵器査察メカニズムを強化することについての覚書に中国は同意し、今の急務は、安保理が全会一致で可決した1441号決議を全面的に履行することだ」としている。
また孔泉報道官は、「アメリカのパウエル国務長官は中国を訪問し、新しい決議案を国連安保理に間もなく提出することを含むイラク問題についてのアメリカ側の次の措置を中国の指導者に紹介したが、中国の唐家セン外相は、国連の枠組み内におけるイラク問題の政治解決とイラクによる1441号決議の全面的で厳格かつ確実な履行を強調した」と述べた。
なお、孔泉報道官は、この記者会見で、キューバのフィデル・カストロ国家評議会議長が2月26日から中国での公式訪問を始めると発表したあと「カストロ議長の中国訪問は、両国の相互理解を一層深め、両国指導者は二国間関係の発展について踏み込んだ協議を行い、これによって双方の経済貿易界、企業界とその他分野の協力も推し進められていくに違いない」と述べた。
(「CRI」2003/02/26より)2003/03/20
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