高強衛生次官は、20日北京での記者会見で、中国政府は、多くの措置を講じてすべての新型肺炎患者に対する適時かつ効果的な治療を確保していくと表明した。
高強次官はその際、いま中国の一部病院は経済的に困難な新型肺炎患者の収容を拒否しているが、中国政府は効果的措置を講じ、このような現象の発生をなくしていると述べた。
それによると、衛生省は新型肺炎が発生した地区に新型肺炎患者を収容する病院を指定しており、これら病院による患者収容拒否の禁止を決め、もし患者収容拒否という現象が起こった場合は、この病院を厳しく処理する。
また高強衛生次官は同じ記者会見で、「中国政府は、いま積極的措置を講じ、一部地区における新型肺炎の発症蔓延を一層抑制していく」と強調した。
高強次官は、「いま衛生省は多くの監督査察チームを派遣し、各発症地区への指導、特に学校、軍隊など人の集結する地方での予防と治療や監督に力を入れ、また関係部門は、中国にいる外国人と香港、マカオと台湾同胞の健康上の安全に保障措置をとり、更に内外の優れた医療陣と科学技術陣を集中し、共同活動を行ない、治療効果の向上に努めている。また経済的に困難な患者や農民に医療費の救助制度を実施し、さらに世界保健機関との協力をも強化している。このほか、集団的な感染を防ぐため、今年のメーデーのゴールデンウィークを取り消す」と述べた。
更に高強衛生次官は、外国人の中国旅行などについての記者からの質問に答え、「中国は世界で最も安全な国だという言い方には賛成しないが、中国は一番危険な国だという言い方にも反対する」と強調した。
高強次官は、いま世界の20あまりの国で新型肺炎が見つかっているが、中国政府は中国に滞在する外国人と香港、マカオと台湾同胞の健康上の安全を確保すると強調したあと、これからは新型肺炎の農村への感染防止にも尽力していくと表明し、また財政的にも新型肺炎の予防と治療に最大の支持を送るという中国政府の立場を表明した。
(CRIより)2003/4/21
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