世界保健機関(WHO)は、中国当局が20日、重症急性呼吸器症候群(SARS)の最新の感染状況を発表したことについて、中国政府の感染情報公開における「大きな進歩」と話した。
WHOの在中国事務所の三谷純子氏は同日、今回発表された数字は、中国政府が全国規模でSARS感染者の把握のために努力した結果だとしたうえで、「軍の病院を含む全国の全ての病院が、衛生部にSARS感染者数を毎日報告することになっており、WHOはこの点に注目している。大きな進歩だと思う」と話した。
同じく中国事務所のヘンク・ベケダム代表は20日の電話インタビューで、中国政府の行動を高く評価していると述べ、「この数字は北京市内の全病院の実状を反映したもの」と指摘。「WHOは中国のSARS対策を積極的に支援する。西部の貧しい地域をはじめ、多くの省では、財政面・人材面ともに不足しており、中央政府による大きなサポートが必要だ」と話した。また中央の専門家チームとWHOの専門家が協力を強化し、西部の貧しい省を援助するよう希望すると語った。
(「人民網日本語版」より)2003/4/22
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