国務院常務会議でSARS対策を協議


 国務院の温家宝総理は4月2日、国務院常務会議を開き、重症急性呼吸器症候群(SARS)対策について協議した。

 会議では衛生部がSARS対策について報告。「すでに感染被害は鎮静化の方向にある。全国の大多数の地区では感染例の報告もない」とした。感染が報告された地域での対策については、世界保健機関(WHO)との協力強化を含めた対策を確認。各地の関係部門に対し、連携や監視体制を強化し、感染状況の把握に努め、感染の拡大防止に全力をあげるよう求めた。会議で確認された4点は次の通り。

(1)感染の拡大防止を衛生活動の重点に位置付ける。衛生部部長を中心にSARS予防・治療指導グループを組織し、対策を指揮する。

(2)WHOに適時状況を報告する。衛生部は記者会見を開き、感染状況や予防・治療などについて説明を行う。

(3)WHOとの協力関係を強化する。

(4)突発的な衛生問題に対する国の即応体制を整える。

( 「人民網日本語版」より)2003/4/3