劉堅・農業部副部長
「鳥インフルエンザ関連情報を衆知徹底させる」


  農業部の劉堅副部長は国務院新聞弁公室が5日開いた記者会見で、疾病性の高い鳥インフルエンザの防止・治療作業に関する情報の衆知徹底について語った。

 この中で劉副部長は「疫病発生に関する情報の通知は非常に重要な問題であり、農業部はすでに日報制度を実施している。農業部は地方の各行政機関に対し、疫病感染が発生した場合には確実に報告し、虚偽の報告をせず、報告漏れのないよう求めた。国務院は先ごろ『全国高疾病性鳥インフルエンザ防止治療工作会議』を開催し、会議の席で再度、こうした政策を表明すると同時に、これらの政策をメディアでも公表した。農業部はさらに疾病性の高い鳥インフルエンザの防止・治療政策と法律に関する問答形式のパンフレットを30万部印刷し、末端層に配布するとともに、その内容を掲示して公表した。農業部は末端層で政策が着実に実施されているかを検査し、監督・督促する十数の監督調査グループをすでに設立させた。我々は、こうした政策を大衆に明らかにして、情報を衆知徹底させるとともに政策が確実に実施されるようしていかねばならないと考えている」と述べた。

 防疫作業に当たって疫病に関する情報遅れや虚偽がないかとの質問に対して、劉副部長は「承知されているように、1月27日、国の参考実験室がある土地で発生した疫病に関して疾病性の高い鳥インフルエンザだとの診断を確定したのちに、我々はその晩、直ちにこれを公表するとともに、国連食糧農業機関(FAO)駐北京代表事務所と世界保健機関(WHO)代表事務所に速やかに通知した。動物疫病発生の報告手順については、我々は『中華人民共和国動物防疫法』に基づき、各クラスの事業・行政機関は『動物防疫法』の規定に基づいて疫病の発生を判断しなければならない。農業部は各クラスの事業・行政機関に対し、虚偽の報告だけでなく、報告漏れがないよう、同時にさらに情報が混乱していてはならず、法に基づき、科学的に手順に即して疫病発生の状況を判断し報告するよう求めた。我々はまた、疫病発生の通知に関する技術的規範についても改善を施した」と説明。

 さらに劉副部長は「農業部は23期にわたって疫病発生状況に関する報告書を公表しており、各地に対しては疫病が発生した場合にはあくまでも疫病を抑制し、あくまでも焼却処分、封鎖、強制的な免疫措置を講じるよう求めたが、発生地区を見つけたらその地区を抑え込んで、発生場所に疫病がとどまることを絶対に許さないようにする、それが目標である」と述べた。

 その上で劉副部長は「農業部は衛生機関と緊密な協力を進め、疫病を発見したら速やかに衛生部に通知すると同時に、地方の牧畜行政機関に対しても速やかに地方の衛生機関に疫病の発生を通知するよう求めた。疫病発生地区の無害化処理と疫病に接した関係者の医学監視の面でも、衛生部と緊密に協力して作業を展開していく。1月27日に第1例が確定されたのち、すぐさまFAOとWHOの駐中国事務所に状況を通知した。1月27日以降、農業部は3度にわたりFAOとWHOに状況を通知しており、FAOとの間で定期的に通知するシステムをすでに構築した」と説明した。

                   「チャイナネット」より 2004/02/06