鳥インフルエンザ、中国経済への影響が軽微の見通し


 鳥インフルエンザの感染例が中国の一部の地域で確認されているが、これが中国経済に及ぼす影響は軽微なものであろうと、専門家は予測している。

 マクロ経済の面から見れば、観光業と養殖業を国の主な産業とする東南アジアの一部の国とは違い、すでに新たな成長サイクルに入った中国経済は、主に工業によって牽引されており、鳥インフルエンザの工業に対する影響は小さい。養殖業の面から見れば、リスク防御の能力が大きな企業は、次期養殖量の減少などの手段により損失を軽減することができ、規模が小さい養殖業者などは政府から給付される処分補償金により、当面の難関を乗り越えることもできる。その他の関連業種、たとえば観光業、飲食業などにも、大きな影響は認められない。

 人々の反応も冷静で、ケンタッキー・フライドチキンの魅力を拒否できなくて相変わらず口にしている人々もいるし、吉野家のトリ肉ご飯の売上も平日並み。政府の速やかな情報公開、効果的な感染拡大防止措置、関連科学知識の普及などが、人々に鳥インフルエンザ撲滅に対する確信を持たせているのである。

                 「チャイナネット」より 2004年2月10日