25日から北京市で開催されていた第2回6カ国協議が、28日に閉幕した。中国代表団団長を務めた王毅・外交部副部長は閉幕後、釣魚台大酒店で記者会見し、今回の協議についてコメントを発表した。コメントの主な内容は次の通り。
今回の協議には「3つの特徴」と「5つの進展」があった。中国はこれからも公正、公平な立場で、朝鮮半島の核問題の平和的解決に向けて尽力する。
今回の協議は積極的、実務的かつ有益なものだった。今回は(1)実質的問題についての議論がスタートした。これは協議が進展していることを物語る(2)各国が冷静で建設的な姿勢を貫いた。これは協議が熟してきたことを示す(3)協議のスタイルがよりオープンで活発なものになった。これは各方面からの協議に対する信頼が高まったことを現す――といった特徴が見られた。
今回協議での主な進展は(1)実質的問題の議論が進展した(2)各国が一致協力して問題解決に当たるとの方針が明確になった(3)協議開始以来、初めて書面を発表した(4)次回協議の場所・時間が確定した(5)今後の協議の円滑化に向け作業部会を設けることで合意した――の5点。こうした進展により、今後の協議に向けた基礎が固められ、核問題の平和的解決の端緒が開かれた。朝鮮半島の核問題は複雑であり、これに対する各国の立場は異なり、対立もある。しかし重要なことは、対立点を徐々に小さくし、合意点を一つずつ見いだしていくことだ。平和を願う声は日に日に高まっている。
客観的に見れば米国と朝鮮民主主義人民共和国(朝鮮)の間には、深い対立がある。信頼の欠如が主な原因だ。核問題は歴史的要因、過去の冷戦構造、現在の利害関係などが絡み合った複雑な方程式のようなものだ。しかしながら、各国が確固とした政治的意思を示し、高度な外交交渉を重ね、努力し続けることで、必ず解決の糸口が見つかって問題は解決に向かい、やがて核のない朝鮮半島が実現する。
「人民網日本語版」 2004年3月1日
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