『人民中国』の日本での印刷実現を祝う
レセプションが東京で行われる

 

 
日本国駐在中国大使館の王毅大使   中国国務院新聞弁公室の蔡名照副主任


 7月29日午前、『人民中国』の日本での印刷実現を祝うレセプションは、東京都内の新大谷ホテルで盛大に行われた。

レセプションには、日本側からは政界、経済界、出版業界、メディア関係者ら100人以上、中国側からは中国国務院新聞弁公室、中国駐日本大使館、中国外文局代表、日本の華僑団体代表ら40人近く、あわせて140人近くの中日両国の来賓が出席した。

中国国務院新聞弁公室の趙啓正主任、蔡名照副主任及び日本国駐在中国大使館の王毅大使らも今回のレセプションに出席した。

レセプションは『人民中国』雑誌社の于明新社長が主宰し、中国国務院新聞弁公室の蔡名照副主任、王毅大使、東方書店の山田真史社長、日中友好団体代表の日中友好協会の鈴木重幸副会長、『人民中国』の読者代表の中川美術館の中川健造館長らがレセプションで挨拶を行い、『人民中国』の日本での印刷実現を祝うとともに、『人民中国』が今後両国人民の相互理解を深める上でさらに大きな役割を発揮するよう期待した。

中国国務院新聞弁公室の蔡名照副主任の挨拶の言葉は次の通り。

尊敬する来賓の皆様、友人の皆様:

まず、お許しをいただいて、私が中国国務院新聞弁公室を代表し、『人民中国』の日本での印刷実現に対し、熱烈な祝賀の気持ちを表わすとともに、長い間、『人民中国』に関心を寄せ、支持してくださっている日本各界の友人の皆様に、心からの感謝を申し上げます。

50余年前、『人民中国』は、新中国の代名詞として、世界各国の人民に広く知られるようになりました。故周恩来総理の心のこもった配慮の下、1953年6月、『人民中国』日本語版が出版され、今年ですでに52年になりました。現在、『人民中国』は、日本に向けて発行されている中国で唯一の、日本語による総合月刊誌です。

『人民中国』は、しっかりと時代の歩調に合わせて、中国を客観的に報道し、誠実に読者のためにサービスし、中日交流を促進することを雑誌作りの理念としています。全面的、客観的に中国の経済建設や社会生活、改革・開放、中日関係の最新の動きを報道し、中国の歴史や文化、民族、自然などを紹介し、日本人が中国を知るための重要なルートとなっております。さらに中日両国人民の間の心を通わせ、双方の理解と信頼を増進する面で、重要な橋と絆の役割を果たしており、『人民中国』の読者は、日本全国各地においでになります。

近年、『人民中国』は、誌面改革や編集方針の調整を実施し、ベテランの日本人専門家を招聘し、編集委員として雑誌づくりに参加してもらうなどの措置をとり、雑誌のレイアウトから内容まで、さらに一歩、日本の読者にとって身近なものになりました。今日、『人民中国』の日本印刷が実現したことによって、出版の周期が明らかに短縮され、速報性が更に強化されました。雑誌の編集や企画の仕事をさらに日本に移すにつれ、『人民中国』は、ますます読者の身近な存在になり、いっそう読みごたえのある、的を射た内容の雑誌となると、私は確信しています。

中日両国は一衣帯水の隣国で、文化は互いに通じ合い、経済は相互補完の関係にあり、双方の協力の潜在力は巨大です。目下、中日関係はいくらか困難に直面しているとはいえ、中日両国人民の友好や両国の協力発展の趨勢は、妨げることができないものです。

中日友好の文化の使者として、『人民中国』は、両国の国交正常化が実現する前には、中国人民の日本人民に対する友好の気持ちを日本に伝えました。中日関係が大きく発展した今日、現代中国の真実の姿を日本の友人に紹介し、両国人民の間に、より速い情報の橋、さらに理解を深める橋、より頑丈な友好の橋、幅広い協力の橋を架け、両国人民の世々代々の友好や末永い平和、協力とウィン・ウィンの関係を実現するために、『人民中国』は新たな貢献をする条件と責任を持っています。

友人の皆様、来賓の皆様。『人民中国』の日本印刷の実現は、一つの新しい出発点です。『人民中国』のこれまでの発展は、ご在席の皆様や多くの日本の読者の信頼と支持によるものですが、『人民中国』の将来も同様に、皆様と読者の信頼と支持と切り離すことはできません。皆様とともに努力すれば、『人民中国』はきっと、絶えず溌剌として生気がみなぎる雑誌となり、中日友好事業を推し進めるために新たな一ページを開くことができると信じております。

皆様、ご静聴、ありがとうございました。

2005年7月29日