北京で23日、中日共同シンポジウム「北京・東京論壇」が開催された。このほど国務院新聞弁公室主任のポストを離れたばかりの趙啓正・人民政治協商会議全国委員会(全国政協)外事委員会副主任はシンポジウムで、中日関係の見通しについて、「私は現実主義者だが、楽観主義者でもある」とした上で、「中日関係は10年以内に大きく改善する可能性がある」との見方を示した。
趙副主任はまた次のように述べた。
歴史的な視点から見ると、中日友好の歴史は、確実な証拠をさかのぼることのできる範囲だけで2千年を超えるが、非友好的だった時代は50年ほどだ。戦後の60年は全体として友好的だったというべきだ。
中日両国の文化は近く、茶道、歌舞劇、書道など、通じるものも多い。文化上の相互理解は、政治的理解と経済交流の重要な基礎である。
中日両国の民間交流は盛んで、民間の意思疎通は政府間の摩擦・誤解を減らす上で大きな役割を果たしている。中日両国には共通のニーズ、つまり安全と平和というニーズがある。日本の国民は平和を非常に支持している。約100年にわたり戦争を経験した中国人はなおさらであり、平和への願いは心からの切なる気持ちだ。特にテロリズムが猛威を振るう中、両国のテロ対策は共通のニーズになっている。
「人民網日本語版」2005年8月25日 |