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温家宝総理の内外記者会見


 温家宝総理は3月14日午後5時、記者会見をおこない、内外記者の質問に答えた。今年の全国人民代表大会と政治協商会議の取材、報道のために来ている内外記者は2900人を上回っているが、会場のスペースの制約のため、大会プレスセンターは総理の記者会見出席者の人数を制限し、国内外と香港・澳門(マカオ)・台湾地区合わせて600人余りを受け入れることになっている。インタビュー詳細は下記のとおり。

 ――今年の仕事の重点と困難について

 温家宝総理は14日の全人代閉幕後の記者会見で、今年のもっとも重要な仕事は経済の安定した快速な発展を維持することであり、現在直面している最大の困難は「農業・農村・農民」の問題であり、現在最も関心を寄せていることは人民大衆の利益にかかわる問題であると述べ、政府は新たな試練に耐え抜き、人々の期待に応えることができるとの確信を明らかにした。

 ――米CNN記者の台湾問題の質問について

 台湾問題は中国の内戦の遺留問題で、中国の内政であり、最終的には中国人自身によって解決されることになろう。世界には一つの中国しかない。中国の主権と領土の保全は分割することはできない。中国は台湾に対して主権を擁している。これは『カイロ宣言』と『ポツダム宣言』の中で明確に規定されているもので、国際社会で公認されているものである。台湾当局の一部のものはいわゆる「民主」の名を借りて「台湾独立」を目指す「住民投票」を行おうとしており、実際は世界公認の一つの中国の原則をぶちこわし、台湾海峡地域の安定を脅やかそうとしている。こうした状況の下では世界中のいかなる責任のある国も当然みずからの態度を表明するものである。私はここで昨年12月9日に立場を明らかにしたブッシュ大統領を高く評価し、世界各国が表明した厳正な態度を高く評価したいと思う。私にはブッシュ大統領をおどすような力はない。アメリカと世界各国が表明した一つの中国という立場は台湾海峡地域の平和と安定にプラスとなると思う。それで、私はここでアメリカと他の国が一つの中国の承諾を誠実に守り、中国の平和統一の促進にしかるべき貢献をするよう望んでいる。

 ――「平和的な勃興」の意味について

 温家宝総理は中国の「平和的な勃興」の意味について、1)中国の「平和的な勃興」というのは、平和な世界の環境を生かして発展に努め、みずからの発展によって世界平和を維持すること。2)

 中国の勃興は主に広大な国内市場、豊かな労働力資源、有力な資金の備蓄、改革によってもたらされるシステムの更新など、自国の力を依拠する。3)中国の勃興は世界からも切り離すことができないものであり、中国は開放の政策を堅持し、平等互恵の原則のとって世界のいかなる友好的な関係を結んでいる国とも経済貿易関係を発展する。4)中国の勃興はかなり長期間を必要としており、何世代の人たちの努力を必要とするかもしれない。5)中国の勃興が他の国を妨害すること、他の国の脅威となること、ほかの国を犠牲にすることはありえない。中国は現在、覇を唱えないが、将来強大になったときにも、永遠に覇を唱えることはない。

 ――中日関係について

 中日関係は全般的に見ればよいと言える。中日両国の国交回復後、政治、経済、民間、文化などの面での交流に進展が見られた。現在、両国の毎年の貿易額はすでに1300億ドルを超え、毎年の人的往来も300万人を上回り、友好都市の数も200を上っている。現在、中日の間に存在している主な問題は、日本の一部指導者がA級戦犯を合祀している靖国神社を参拝していることであり、これは、中国人民の感情、アジア人民の感情をひどく傷つけるものである。日本の侵略により被害をうけた家庭は少数ではなく、殺された人だけでも2000万に達する。したがって、日本の指導者は三つの政治文書を遵守し、歴史を鑑みとして未来に目を向け、中国人民の感情をこれ以上傷つけることをしないようにし、中日両国の指導者の正常な相互訪問と両国関係の正常な発展に影響を及ぼさないようにすべきである。日本の指導者が中日関係の大局を重んじ、三つの政治文書の精神を遵守し、中日間の友好協力関係の発展を推し進めるよう望んでいる。

                   「チャイナネット」 2004/03/14