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李肇星外交部部長、記者会見を


 第十期全国人民代表大会第二回会議と全国政治協商会議が今、北京で開催されていますが、6日午後、その記者会見が行われました。

 中国外交部の李肇星部長は、中国の外交政策や国際情勢について中国や外国の記者からの質問に答えた。

 2003年の中国の外交について、李肇星部長は、中国の外交活動は国内の発展に平和と良好な国際環境と周辺環境を作り上げ、中国の国際的地位と影響力は更に高められたと述べ、更に「中国と周辺諸国との友好協力は新しい段階に入り、中国と先進諸国との関係は強められた。また、発展途上の国々との団結や協力も絶えず拡大されている。中国は、世界における135の政府間国際組織に加入、あるいは参与している。中国の外交官はこれらの国際活動の中で活躍しており、イラク問題にせよ、朝鮮半島の核開発問題にせよ、また、突如襲来した新型肺炎を処理する面においても、積極的な役割を果たし、関連する国際協力活動に加わってきた」と話した。

 中国とロシアの関係について、李肇星外交部部長は、「世世代代友好的に付き合い、永遠に相手を敵としないことは、われわれ両国の正しい選択である。中国とロシアはすでに、戦略的協力パートナーシップを打ち立て、善隣友好協力条約を結んでいる。また、政治的に互いに信じあい、経済貿易協力を深化させ、戦略的協力を強化し、社会の行き来を拡大するため、国家元首の年度会合メカニズムや首相の定期会合メカニズムを作り上げた。今年下半期、中国とロシアの元首は北京で話し合うことになっており、またその他の場を利用して話し合いを進めるだろう。呉邦国委員長と温家宝首相はロシアを正式に訪問することになっている。これらの訪問と交流は、非常によい状態にある中露関係に新しい活力を注ぐことになるだろう」と説明した。

 アメリカの記者の質問に答えた際、李肇星外交部部長は、「健全かつ安定した中米友好協力関係を発展させることは、両国人民の共通した利益に合致し、世界の平和と発展に合致するものである。時の推移とともに世界で最も大きな発展途上国としての中国と世界で最も大きな先進国であるアメリカには、両国間の共同利益がますます多くなることはあっても、減少するということはない」と述べた。更に李肇星外交部部長は「中国とアメリカとの間にある大きな食い違いは、台湾問題にある。しかし,われわれの間には共通した認識がある。それは、アメリカが世界には一つの中国しかなく、台湾は中国の一部分だと認めていることである。中米間の三つの共同コミュニケの原則が遵守されれば、中米関係は必ず健全に前へと発展していくものである」と話した。

 台湾問題に触れ、李肇星外交部部長は、「大陸と台湾は同じ一つの中国に属し、台湾問題は本質的に中国の内政である。中国は如何なる人が如何なる形式で台湾を中国から切り離そうとしても、それをゆるさない」と強調した。

 中国の発展による隣国や世界への影響について、李肇星外交部部長は、「実際上、中国の発展は、世界の平和と発展に対する最大の貢献である。中国の発展の最大の特徴は平和的な発展であり、私たちは、かつて資本主義強国または帝国主義列強が進めた略奪と、人を欺き、人を搾取した方法を取らない。私たちが用いたのは平和的な発展であり、私たちが歩む道は、世界の平和を擁護し、平等互恵協力に積極的に参与し、共同の発展を促進する道である。中国の平和な発展が隣国や世界に与えたのは障碍ではなく、脅威でもなく、チャンスである」と強調した。

                        CRI 2004年3月7日