第10期全人代第2回会議は8日午後、人民大会堂で第3回全体会議を開催し、全国人民代表大会常務委員会の王兆国副委員長が中華人民共和国憲法の改正案草案について説明を行った。
王兆国副委員長は今回の憲法改正の原則について、「マルクス・レーニン主義、毛沢東思想、ケ小平理論と「三つの代表」という重要な思想を導きとし、中国共産党第16回全国代表大会の精神を貫徹し、中国共産党第13期中央委員会第4回全体会議(四中全会)以来の基本的経験を具現し、中国共産党第16回全国代表大会で決定された重要な理論・観点、重要な方針・政策を憲法に盛り込むことである」と述べ、この原則にもとづき、「今回の憲法改正は大きな改正ではなく、部分的な改正であり、実践によって成熟したと証明され、憲法によって規範化する必要があり、どうしても改めなくてはならないものは改正するが、改正してもしなくてもよく、憲法の解釈で明確にすることができるものは改正しない」と語った。
憲法改正案草案の主な内容は以下の通り。
一、「三つの代表」という重要な思想が国の政治・社会生活における指導的な地位を確立すること。
二、物質文明、政治文明と精神文明のバランスのとれた発展を促す内容を増やすこと。
三、「統一戦線」に関する表現の中に、「社会主義事業の建設者」を増やすこと。
四、土地徴用制度を完備させること。
五、非公有制経済を発展させるうえでの国の方針をさらに明確にすること。
六、私有財産に対する保護の規定を完備させること。
七、社会保障制度を構築・健全化させる規定を増やすこと。
八、人権を尊重し、保障する規定を増やすこと。
九、全国人民代表大会の構成に関する規定を完備すること。
十、緊急事態に関する規定。
十一、国家主席の職権に関する規定。
十二、郷・鎮政権の任期を修正する規定。
十三、国歌に対する規定を増やすこと。
李鉄映大会主席団常務主席・執行主席が会議を主宰した。
「チャイナネット」より 2004年3月9日
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