「新たな発展観に適応するには、地域経済の発展を評価するうえで国内総生産(GDP)ではなく、経済増加値(EVA)を重要な指標にすべきだ」。第10期全国人民代表大会(全人代)の北京代表を務める韓平将氏はこう提言した。
韓代表の提言は非常に代表的なものだ。この2日間の取材を通して、「二つの大会」(全人代第2回会議と第10期全国政治協商会議(政協)第2回会議)の代表や委員の間で「科学的発展観」がキーワードになっていることに気づいた。中国共産党山西省委員会の書記を務める田成平代表は「科学的な発展観を核にして、全省で経済構造調整の深化と向上を推進していかねばならない」との考えを示した。中国科学院持続可能発展戦略研究グループの座長、牛文元委員は「人と自然の調和の取れた発展を発展に向けた基本思考にすべきだ」と強調。
科学的発展観という思想と観念はすでに、代表や委員の提言や献策に熔け込んでいるようだ。今年の二つの大会の財政経済関連の幾つかの焦点となる問題の討議も、いかに科学的発展観を着実なものにするかをめぐって展開されることを期待したい。
「チャイナネット」より 2004/3/6
|