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袁隆平委員、食糧問題解決のため、交雑水稲のさらなる普及を


 第10期全国政協の農業グループ検討会で、「交雑水稲の父」と呼ばれる袁隆平委員が、関心の的となった。最大の願いは何かと質問され、彼は「世界の水田の30%に交雑水稲を植えることができれば、満足だ」と答えた。

 袁委員は続けて以下のように述べた。米は、世界の半分以上の人々の主な食糧である。そのため、米の収穫高増加は、食糧の安全確保と貧困人口の減少のために、きわめて重要な意義がある。特に、世界人口が絶えず膨らんでいるにもかかわらず、耕地面積は縮小しているという厳しい情勢下で、世界の食糧不足の有効な解決策の一つが、交雑水稲の栽培を押し広めることである。

 中国には、長年の水稲栽培の歴史があり、2000年の交雑水稲の1ムー(6.667アール)当たりの収穫高はすでに800キロに達していた。これは、一般的な水稲と比べ平均20%左右の増産に当たる。交雑水稲の大規模栽培により、ベトナム、インドなどの国の1ムー当たりの収穫高も向上している。しかも、フィリピン、インド、インドネシア、パキスタン、アメリカなどでも、交雑水稲の優位性が顕著である。

 袁委員は、2010年までに、交雑水稲の1ムー当たりの収穫高を900キロに引き上げるとの計画を述べた。また、現在、世界の水稲栽培面積は22億ムーを上回り、仮にその三分の一の水田に交雑水稲を植えれば、食糧不足を大きく改善させられるとの考えを述べた。(本誌記者・張春侠)

                    人民中国インターネット版 2004/3/5