中国の温家宝総理は、5日に開幕した第10期全国人民代表大会(全人代)第2回会議の冒頭で行った政府活動報告で、軍隊の整備を全面的に強化する一連の施策を提案した。内容は次の通り。
(1)中国の特色ある軍事の変革を積極的に進め、国防と軍隊の現代化が飛躍的発展を遂げるよう努力する。
(2)科学技術による軍事力強化の戦略を実施し、ハイテク武器装備の開発を重点的に進めるとともに、資質の高い新しいタイプの軍人を育成し、情報化を中心とし、機械化を基盤とする軍隊の現代化を推し進め、ハイテク条件下におけるトータル防衛作戦能力を高める。
(3)国防と経済のバランスの取れた発展を堅持し、国防整備の全体的な効率を高める。軍需産業と民間産業を結びつけ、民需産業においても軍需品の研究・開発を行う方針を堅持する。国防関連の科学技術工業における改革、調整と発展を積極的に推し進め、自主的な創造・革新能力を高める。
(4)軍隊の体制・編成の調整・改革を精力的に進め、2005年までに軍隊の人員を20万人削減するなど、諸任務の達成を目指す。
(5)後方支援の整備と改革を強化し、援護能力を高める。
(6)人民武装警察部隊の執務能力および突発的な事件への対処能力をさらに強める。
(7)国防教育の強化に力を入れ、全国民の国防意識を強める。国防と軍隊整備を積極的に支持し、迅速で効率的な動員体制を構築し、整える。
「人民網日本語版」 2004年3月6日
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