全人代代表、留守番児童救助基金の設立を提案

中国では、父親や母親が出稼ぎのため他の地へ赴き、子供は農村の実家に残されるというケースが少なくない。このような子供は一般に「留守番児童」と呼ばれている。

全国の何千万人の「留守番児童」の問題について、重慶の韓徳雲代表は、「留守番児童救助基金」を設立し、その教育費、医療費のために用い、それと同時に、できるだけ早く戸籍制度を改革し、公民の移動の自由を保障し、比較的に安定した職業を持つ労働者は、その未成年の子女たちとともに就業している地区に引っ越すことができるようにするべきだ、と提案した。

韓徳雲代表は、『農民出稼ぎ労働者の留守番児童に対する社会的救助について』という提案を出すつもりでいる。調査によると、56.4%の「留守番児童」は片親と、32.2%は祖父母と、4.1%はその他の親戚とともに生活しており、0.9%は他の人の家に預けられている。「養護が行き届かないため、正常に成長することができず、かなりのものはしつけに欠け、最終的には法律に触れる行為に走るものさえ現れる」と述べた。

韓徳雲代表は、できるだけ早く戸籍制度を改革し、公民の移動の自由を保障し、比較的に安定した職業を持つ労働者がその未成年の子女たちとともに就業している地区に引っ越し、地元のその他の公民と同様に平等な権利と地位を獲得できるようにするべきであり、それと同時に、教育部門、医療衛生部門、民政部門が関係措置を制定し、留守番児童が正常な教育、医療衛生と社会福祉の保障を享受できるよう確保し、留守番児童の成長にプラスとなる条件を積極的に作り出すことを提案した。

そのほかに、韓徳雲代表は、各地に留守番児童救助基金を設立し、その教育、医療と授業以外の費用に用いるよう提案した。この基金は雇用企業、都市教育徴収費用、主な労務導入省、直轄市の財政がそれぞれ分担し、社会からの寄付も受けることを提案した。

「チャイナネット」2007年3月7日


 

本社:中国北京西城区車公荘大街3号
人民中国インタ-ネット版に掲載された記事・写真の無断転載を禁じます。