第10期全国人民代表大会(全人代)第5回会議の7日午後の記者会見で、国家発展改革委員会の馬凱主任は、経済社会の発展やマクロ調整などの問題について質問に答えた。
▽ 中国にはエネルギー需要の問題を自ら解決する力がある
「中国が世界のエネルギー構造に脅威を与えている」との論調に言及した際、馬主任は「中国には主に自国の力によって、エネルギー需要の問題を解決する能力がある」と述べ、次のように話した。
過去を振り返ると、中国は主に自国の力によってエネルギー問題を解決してきた。エネルギー自給率は一貫して90%以上を維持し、経済協力開発機構(OECD)諸国を20ポイント、米国を30ポイント、それぞれ上回る。中国で石油と天然ガスが不足していることは事実だが、どちらも一人当たりの平均消費量や平均輸入量の水準は低い。平均輸入量についていうと、中国は100キロ、世界平均は400キロ。米国は2.1トン、日本も約2トンで、中国の20倍に当たる。こうした消費量・輸入量の大きい国が世界の石油の安全にとって脅威であると言わず、逆に中国のような消費量・輸入量ともに少ない国を脅威とするのは、明らかに不公平だ。
将来的にも、中国には引き続き主に自国の力によってエネルギー需要の問題を解決する力が完全にある。エネルギー供給にはなお潜在力がある。第一に豊富な石炭資源があるだけでなく、石油・天然ガスの探査・開発にもなお潜在力がある。特にクリーンエネルギーや再生可能エネルギーの開発では発展の余地が非常に大きい。また一方で、省エネの潜在力も非常に大きい。現在、中国のエネルギー利用効率は先進的レベルとは大きな開きがあるが、この開きこそが潜在力になる。エネルギー供給を増やしつつ、省エネに努めさえすれば、将来も主に自国の力によって、エネルギー問題を解決することが必ずや可能だ。
中国が世界のエネルギーの安全にとって脅威になるということは、過去にもなかったし、現在もそうではないし、将来にもあり得ない。中国は世界のエネルギーの安全を守る積極的な要素だ。
「人民網日本語版」2007年3月8日
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