農村社会保障制度の実施で2100万人の貧困人口に恩恵

昨年、わが国は200億元近い資金を貧困者の扶助のために投下した。現在、中国には援助が必要とする貧困人口が約1億人も存在し、そのうち極貧状態にある人口は2148万人、低収入層は3550万人。中国は2010年までに全国の極貧困者の貧困問題の解決を目指している。

昨年、中央と地方の財政投入によって、極貧困状態の人口217万人、低収入層517万人が減少した。

わが国の一部貧困地域のインフラ施設と社会サービス機能は非常に軟弱で、一部の村では、電気も道路も通じておらず、教育、医療、衛生、文化施設などは東部の発達地区に比べれば、大きなギャップが存在する。一部の貧困県の農民の一人当たりの収入は全国平均の半分、一人当たりのGDPは全国平均の三分の一、一人当たりの財政収入は全国平均のわずか六分の一に過ぎない。

農業部の元部長、政治協商会議経済委員会の陳耀邦副主任はこのほど記者会見で次のように述べた。農村部の低収入層に対する社会保障制度は今年から全面的に実施することになっており、着実に実施すれば、2100万の極貧困人口の生活レベルを一段と引き上げることが可能となる。かりに、貧困人口に一人当たり300元ずつ補助するとして、国から60億元を割り当てすれば、2100万以上の極貧困人口が生活保障の最低基準に達することができる。

極貧の問題を解決するには、被災などの原因で貧困への逆戻りを防がなければならない。そのためには、経済の発展、特に貧困扶助のための開発が必要である。経済の開発を通じて、再度貧困状態に陥りやすい農家の安定した、持続可能な発展を保障しなければならない。

「チャイナネット」2007/03/09


 

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