両会議代表、北京五輪を注目

今、北京で、全国人民代表大会、全国政治協商会議が行われています。代表たちは、来年に行われる北京オリンピック大会の準備に高い関心を示しています。

2001年7月に、第29回夏季オリンピック大会の主催権を得てから、北京市は、厳密な準備計画を作り、それを着実に実施してきました。また、2003年末から、大会用体育館の新築・改修工事が始まり、青写真が現実のものになりつつあります。

代表たちは、工事が順調に進んでいることに祝賀を表し、大会後の国家スタジアム「鳥の巣」の利用について、関心を持っています。四川省の全人代代表、曲木史哈さんは、「開幕式の会場となる国家スタジアムは、設計に特色があり、巨大な資金も投入された。だから、開幕式に注目すると同時に、大会後の国家スタジアムの利用に関心を持っている」と語りました。

大会用体育館の設計は、スポーツ、文化、娯楽、商業貿易などに利用できるよう十分考慮し、交通、通信、安全確保なども計画に入れてあります。これは、体育館の社会的・経済的な効用を最大限に発揮でき、大会後の合理的な利用に条件を作りました。

大会用体育館の建設は、北京市の準備のわずか一部分にすぎません。北京市は、インフラ整備、交通状況の改善を急いで、環境の改善にも努力を払っています。

全人代の代表、北京オリンピック組織委員会の劉淇会長は、「オリンピック大会の開催は、北京市の発展に深い影響をもたらすはずだ」と語った後、「オリンピック大会の準備は、北京市の建設、環境、サービス業を一段とレベルアップするだろう」と述べました。

都市建設の加速化に伴い、巨大な商業チャンスをもたらし、経済的な効果が現れてきました。政治協商会議の委員、経済専門家の朱从玖さんは、「今の発展ぶりや、国家の政策、いままで払った努力からみれば、北京大会の準備活動は、経済の発展を推し進める役割がより大きくなるだろう」との認識を示しました。

北京市は、都市建設を速めると同時に、国民の文化水準の向上に力を入れ、良好な人文的な環境を作っています。

政治協商会議の委員、北京オリンピック組織委員会の屠銘徳会長補佐は、「オリンピック大会をきっかけに、インフラ整備の建設を強化するほか、国民の素質、社会文明が改善されれば、その意義がオリンピック大会自体より大きなはずだ」と語りました。

「中国国際放送局 日本語部」より2007年3月10日


 

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