1954年生まれの韓正さんは経済学修士、高級経済師の肩書きを持つ。今年2月20日に上海市の新市長に非常な多数票で当選、上海で50年来いちばん若い市長となった。しばらく前、人民日報―華東新聞記者の取材にあたり、「市長のバトンを受け取り、ずっしりと責任の重みを感じた」と語った。市長として、広範な大衆と甘苦をともにし、大衆の難儀がどこにあるか、心配事は何かを知り、一件一件、着実に仕事をこなし、大衆の困難を立派に解決し、大衆の利益を立派に守り、大衆の意欲を向上させたい、と韓正さんは言う。権力は人民から授かったのであるから、人民の利益がすべてより高くあるべきで、いかなる状況のもとにも、人民の利益の為であることが政府のすべての活動の出発点と最高の目標とならなければならない。韓正さんはこう述べてから次のように続ける。「人民は民の憂いの為に憂い、民の喜びの為に喜ぶ奉仕的政府を必要とし、社会は実務的、高効率、廉潔・勤勉な責任をわきまえる政府を必要とし、時代は法に則った行政を執り、公正で厳格・明瞭な法治の政府を必要としています」
韓正さんは上海市民がこれまで通りに政府を支持し、監督し、力添えすることを願っている。謙虚に、慎みぶかく、おごらず高ぶらずであり続け、刻苦奮闘、倹しく執務する気風を保ち、真に権力を民の為に使い、心を民と通わせあい、民の為に利を謀るよう務める、と韓正さんは語る。
(本誌編訳 2003.3.8)
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