「国際勤労婦人デー」の日、江西省政協委員の崔琳さんは本誌記者の取材に応じたさい、写真を数枚撮り、北京での会議参加の記念とした。
崔琳さんは1992年に江西省政府台湾事務弁公室主任に就任してから今日までですでに11年を過ごす。台湾に話しが及ぶごとに崔琳さんの顔に興奮の色が浮かぶ。「台湾は奇麗でした。人々も印象深かったです」
1987年に台湾当局が台湾同胞の赴大陸里帰りを許可して以来、最初に大陸里帰りしたのは江西省出身の雄光遠さんである。崔琳さんは思い出しながら語る。「数十年分かれていた肉親が再開する情景は本当に感動的で、私たちも思わずもらい泣きします」今日、雄光遠さんは江西省に定住して、幸せな晩年をすごしている。その時から台湾の同胞が引き続き江西へ里帰りや友人訪問に来る。江西省に定住の台湾同胞は今2000世帯以上に達する。崔琳さんは毎年彼らのところへ見舞いにあがり、崔琳さんと友達になった人も少なくない。
十数年来、崔琳さんは台湾同胞たちのために豆まめしく働き続けた。「海峡両岸では、血は水よりも濃い」のです。私の仕事を通じて台湾同胞に大陸を良く分かってもらい、祖国の台湾にたいする方針と政策を知ってもらいたいのです」2002年までで、江西省は台湾商企業と1394件にのぼる合作項目を取り結び、契約金額は4.8億ドルに達する。これには崔琳さんの功労も含まれている。数年前、台湾企業が江西の一単位と協力して地元で道路を修築した。道路は完工したが江西の側が契約通りに支払いできなくなった。そこで、台湾企業の正当な権益をまもるため、崔琳さんは同僚とともに政府、地方人代機構を訪ねてまわる。おかげで地方政府は種々の困難を克服して出費し、台湾企業主の損失を補償した。事後、崔琳さんは多くの台湾商人から「公務員がすべてあなたのようなら、台商はみな大陸へ投資にやってきますよ」と誉められるが、「江西政府は台商のために多くの優遇政策を制定しました。政府の支持がありますので、わたしたちの仕事もどしどしはかどれます」と笑顔で答えた。
崔琳さんは台湾には二度訪れて、深い感銘を受けた。「両岸の文化と人民の生活習慣はたがい同じです。そこでは全然不慣れな感じがありません。台湾人民は安定と安寧を望んでいます。台湾同胞は大陸にたいしてきわめて深い感情を抱いいると強く感じました。海峡両岸の肉親が再び会える日が早く来ることを願ってやみません」と崔琳さんは語った。
(本誌記者 王 浩 3月9日)
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