数字で示された四大集団の問題


 新華社によると、第十期の全人代と政協に参加した代表や委員たちは、いくつかの数字を用いて政府に対し、困難に直面している四大集団の問題に注意を払うよう求めている。この四大集団とは、土地を失った「失地農民」、農業を続けているが生活が貧しい「農業貧困戸」、都市に働きにきた労働者、それに都市の貧民などである。

 現在、中国では「失地農民」は二千万人、「農業貧困戸」の農民は三千万人、衣食の問題が解決できるかできないかの線上をさまよっている農民は六千万人、都市の貧民は二千万人、都市に働きにきた「民工」は一億二千万人である。統計上では、それぞれの集団の間に重複して計算されたものがあるだろうが、大多数の「民工」は、都市に働きに出てきたことによって、程度の差こそあれ生活が変わった。全体的に言えば、この膨大な集団は確かに生活が困難で、不当な搾取を受け、権利は尊重されていないという不公平な現実に直面している。こうした人々に対する政府の救援と政策的な援助、社会の関心が早急に求められている。

(本誌編訳)2003.3.11