統計局局長、中国での貧富の差は総体的には合理的、と見解


  邱暁華・全国政協委員、国家統計局副局長は、注目を集める中国での貧富の差問題について楽観的な見解を示した。

 「中国での目下の貧富の差は総体的には合理的だ。中国のギネー係数はすでに警戒線を突破した、との見解を示す者もいるが、中国は典型的な二次元経済構造の国で、ギネー係数の一般的基準で中国を計ることはできない。二次元経済でない国にたいしては当てはまるかもしれないが、中国は農村人口が大多数を占めているので、ギネー係数を大き目にしなければ当てはまらない」

 貧富差縮小のために中国はどのような政策をとるかについて、邱暁華は次のように述べた。「中国ではすでに地区の協調的発展促進を経済発展戦略の重要構成部分としている。東部の発展を保ちながら、引き続き西部戦略に力を増やし続けるなら、東西の差は縮められる。このほか、都市農村の貧富差を縮めなければならないが、もっとも根本的なのは農民の収入を増やすことだ」そして、邱暁華は、農民の収入増加には「農民負担の軽減、都市化への歩みの推進、農産業発展の加速化」の三つのルートがある、とする。

 「今年のGDP増加目標到達については自信を持っている。中国は今各方面においていずれも経済発展加速化の条件をすでに具える」と邱暁華は語った。

(本誌編訳)2003.3.11