中国の農業・農村経済が歴史的転換を実現


 第10期全国人民代表大会(全人代)第1回会議の記者会見が10日午後、人民大会堂で開かれ、中国の農村経済社会が過去5年間に得た実績や、直面している課題について農業部の杜青林部長、国務院発展研究センターの陳錫文副主任が説明した。

 杜部長は「過去5年間は、わが国の農業・農村経済に歴史的変化が起こった重要な時期であると同時に、中国の農業発展史上、画期的意義を持つ時期でもある」と強調。「5年間のたゆまぬ努力により、中国農業の総合生産力は大きな段階に到達。農産品価格の低迷が続く中、農民1人あたりの平均年収は3.8%増加、昨年1年間では4.8%増加し、持続的回復基調を実現した」と指摘した。

 また陳副主任は「この数年間、わが国の農業戦略の構造調整は業績をあげている。現在行なっている戦略的構造調整は、何を多く植え、何を少なく植えるかといった従来の数量調整とは異なり、農産品全体の質の向上、収益の増加に力を入れている」と解説した。

(「人民網日本語版」より) 2003/3/12