馮驥才政協委員、民間文化遺産の救急を強く主張


 昨年の「両会」で馮驥才政協委員は中国文学芸術界連合会と中国民間文芸家協会を代表し、中国民間文化遺産救急プロジェクトの設立を提案した。目的は中国の960万平方キロ、56民族の民間文化にたいして全面的、徹底的調査をおこない、滅亡を前にする文化遺産の実状をはっきりさせ、系統だって整理しあげる、というもの。今年の「両会」で馮驥才政協委員はこう語った。このプロジェクトは中央宣伝部と文化部の支持を得て活動を開始し、社会的に強烈な反応があった。しかし経費のメドがいまだに立っていない。民間文化にたいして強烈な責任感を持つ専門家、学者、文化活動家がボランティア的に仕事を進めているにすぎず、こうした人たちの調査、研究、交通費はいずれも個人の負担。彼らの中華民族文化にたいする責任感と心意気は敬服に値するが、これほどの大仕事は国家の強力な支持がどうしても必要、と馮驥才政協委員は主張する。

(『人民日報』より)本誌編訳 2003/3/12