戚発ジン委員――宇宙航空分野をさらに重視すべきだ

 
 中国「神舟」シリーズ宇宙飛行船の総設計技師長である戚発ジン全国政治協商会議委員はこのほど、「有人宇宙船の打ち上げは、中華民族の生存と生存の質の向上と大きな関わりがあり、この分野における資金投下をさらに増やすべきである」と語った。

 有人宇宙船開発の重要性について、戚委員は、地球のエネルギーには限界があり、イラク危機に潜まれる問題は再生不能なエネルギーの供給不足である。ところが、宇宙のエネルギーは無尽蔵で、人間社会の持続可能な発展を支えることが可能である。宇宙エネルギーの開発には、まず有人宇宙船の打ち上げを実現しなければならない。いかなる機械も人間の判断力と想像力にはかなわない。有人宇宙船の開発は、短期的には経済メリットが見えないが、国と民族の持続的な発展に大きな役割を果たすことになると指摘した。

 1999年から現在までに、衛星11個、無人宇宙船4つが打ち上げられ、月の世界探索のプロジェクトも始動したと、戚委員はこれまでの成果をあげながら、資金投下をさらに増やし、研究機構を調整することなどについて、自分の見解を語った。

(「チャイナネット」より)2003/3/12