五項目措置でオリンピック準備中の腐敗発生を杜絶

 
 2008年の北京オリンピック大会に必要な市政建設、環境保全、交通等に関する投資総額は2800億元に達する。先ごろ、巨額のオリンピック投入資金をどのように監査・管理するかについて新華社記者は政協委員、北京オリンピック組識委員会副主席の李柄華さんを取材した。

 李さんは次のように語った。組識委員会はすでにオリンピック監督委員会制定の『監督工作方案』と『オリンピック工作人員廉潔自律の心得』を批准し、苦情・報告電話とE−mailアドレスを公表した。腐敗現象の発生防止のために、オリンピック監査委員会制定の具体的な措置は五つの面を含む。

 1、監督委により、オリンピック組識委諸部門が各項目の規定制度を作定・健全化し、基準を制定し、権限を確定し、手順を定め、責任を明確にし、制度を実行化するよう協調・監督する。2、日常での監督を強化する。オリンピック準備活動のための重大な事項と重要なセクションにたいし、検査か抜き打ち検査かをおこなう。3、オリンピック組識委の財務、物資、チケット事務、寄贈等の管理部門をコンピューターによるネットワークに組み込み、関係データを随時取り寄せる。4、オリンピック組識委の財務収支を定期的に監査する。2002年から2006年にかけては半年に一度、2007年から2008年にかけては四半期ごとに一度おこなう。5、苦情・報告を受理し、オリンピック準備活動の過程で各種法律・紀律違反行為を検査する。
オリンピック監査委員会は専門に工程監督室を設け、オリンピック施設工事建設の日常での監督工作を受け持つ。重点としては、工事入札募集、工事概算、予算、決算、経済契約状況、工事品質管理、工事資金の使用状況等を含む。李さんはこのように紹介した。

(本誌編訳 2003/3/12)