人代と政協に新気風


 往年の開会期間に比べて、今期「両会」期間に多くの新気風が現われ、参会者たちは喜びを感じている。

 一、大会代表用車の走行優先の特権を取り消した。人民の生活と仕事に差し支えないようにと、北京市交通管理局では、「両会」の車はシグナルの赤信号のさいには他の車と同じように三十秒待たなくてはならないと新しく規定した。パトカーの先導で一路青信号の現象は見られなくなった。代表たちは「車のスピードは落ちたが、民衆との距離は狭まった」と喜んだ。

 二、全文二万余字の政府工作報告の内容は際立って精彩であり、とりわけ、存在する問題と困難に言及するさい、「きわめて」「たいへん」「悪い」「悪化」といった強調の辞が使われ、実際的で、衝撃的だった。

 三、「両会」では、代表たちが討論会において簡潔、真実、実務的に発言し、成果を談じるには証拠を挙げ、提案するには全局に目を向けるよう求めた。

 四、大会速報は中央の指導者、各省市の主要指導者の講話だけを集めたものではなくなり、より多くは一般代表たちの提案、献策となった。

 五、中央各紙・メディアの末端代表団に対する報道の紙面と数量が大々的に増え、指導者に関する報道が減り、短くなった。「これは党中央指導集団と各クラスの指導者の開放、進取の現われ」と代表たちは感慨深げだ。

 六、代表たちはホテルではセルフサービスの食事をとり、浪費を避ける。

 七、参会の代表、委員、工作員たちの長距離電話の費用は一切自己負担。

 八、代表たちが受け取ったホチキス、ものさし、鋏は「両会」終了時にすべて返還する。

 九、大会所用の文房具は出費浪費防止の原則にしたがい政府筋によりせり売りする。

 十、大会期間には代表たちのための買い物、観光を手配せず、会議への全力集中を確保する。

(本社編訳 2003/3/13)