腐敗反対の闘争に関心が集まる


 開会中の第十期全人代と全国政協で、「腐敗」の問題に関心が集まっている。

 政協の李利君委員、この数年来の最高人民検察院の報告をじっくり読んだ後、こう述べている。

 「五年来、多数の腐敗分子が引きずりだされた。五万元以上の贈収賄で、十万元以上の公金流用事件は七万件以上が摘発され、起訴された事件総数の四一・七%を占めている。その中で、汚職や公金流用の金額が百万元以上のものは五千七百件以上あり、一万一千人以上の県・課長クラス以上の幹部が調べを受け、処分された。

 しかし、中国の腐敗反対闘争の情勢は依然、非常に厳しい。権力に対する現行の監督制度に遺漏と欠陥があり、行政活動、企業活動、市場活動に規範がなく、これが腐敗分子の違法な犯罪をはびこらせる原因となっている」

 全人代の帥金高代表は、職務に関わる腐敗を生みやすくしている「三大ポイント」がある、と分析している。その三つとは、@生産品の売買の過程における贈収賄が「リベート」で結ばれた社会集団の腐敗を生んでいるA建設事業で、「公」が損をし「私」が肥え太るという現象が、建設工事を中心とする社会集団の腐敗を生むB法の執行の過程における「法を曲げて私利をむさぼる」行為が、「保護の傘」を特徴とする社会集団の腐敗を生んでいる――である。

(新華ネットより)2003/3/13