「性教育をカリキュラムに」と提案


 青少年の思春期教育が遅れている問題に対し、第十期全国政協第一回会議に出席している董協良委員が、「性教育」を大学や中学、高校の教学カリキュラムの中に組み入れるよう提案している。全国政協の委員が性教育を学生の必修科目にするよう提案したのは初めてのことだ。

 董委員は西安市の協同病院の有名な生殖・性科学の専門家で、教授。彼によると、青少年は思春期になると、生理、心理の発育にともなって性に関する保健、性倫理などの問題が相次いで起こってくる。しかし現在、中国国内の中等、高等教育機関で性に関する教育課程を設けているところはごく少数だ。それに加えて、中国人の多くは、青少年に対する性教育の問題を口にするのも恥ずかしいと思い、それを回避する態度をとってきた。これによって青少年は、正確な性教育を受けることができず、少なからぬ性犯罪や性疾病、若年妊娠、流産などの問題を引き起こしているという。

 董教授は、中学校から性教育の授業を始めるのが現在の青少年・児童の成長・発育の法則に合致しているし、現在の中国の国情にも合致している、と言っている。関係部門はすでに二冊の教材の編集を終えているという。

 董教授は、彼の提案が今回の政協できっと可決されるだろうと信じている。
                          
(信息時報から)本誌編訳 2003/3/13