人代代表、「三農」難題解決のために提案

 

 今期「両会」では、「三農」――農業問題、農村問題、農民問題をどうするかが委員、代表たちの注目の的、ホットな話題となった。湖南省委書記、省人代常委主席の楊正午代表は、本省の「三農」の実状から出発し、「三農」問題解決にあたって四つの件に特に力を入れるよう提案した。

 一、農業構造の調整に特に力を入れて、引率的役割を果たす企業を大いに発展さす。市場をめざし、科学技術を原動力として、現有資源を統合し、大規模の、特色ある、高収益の優勢的農業産物産業帯を形作り、同時に力を集中して、農産物精緻加工を主とした引率企業を育てる。

 二、農村労働力の移転に特に力を入れ、労務市場を発展さす。町建設の歩みを早め、農民の都会での就労を鼓舞する政策・措置をさらに完ぺき化する。労務輸出の養成・訓練、管理、サービスの活動を強化し、農民就労者の合法的権益を着実に守る。

 三、農業インフラと生態環境建設に特に力を入れ、メタンガスと電気を燃料に変えることを重点とする農村エネルギーを大いに発展さす。農業にたいする投入を増やし、水利、農村公路、送電網改造等の基礎施設建設をさらに強化する。同時に、田地を湖に戻す、耕地を林に戻す工事、生態エネルギー工事をりっぱにおこなう。
四、農村政策の安定に特に力を入れ、ひきつづき農村改革を突っ込んで進める。家庭請け負い経営の安定堅持を踏まえて、法に則り、自らの意思で、有償の原則にしたがい、土地請け負い経営権の転流をしっかりと推し進める。ひきつづき農村税費改革、穀物流通体制改革、農村金融体制改革をりっぱにおこない、農民の負担をさらに減らし、農村生産力の発展を促す。

                  (本誌編訳 2003/3/16)