朱鎔基総理の政府活動報告(2003)(十)


 代表のみなさん 

 各民族間の団結を強化し、祖国の統一と社会の安定を維持することは、全国各民族人民の共通の願いである。党の民族政策を全面的に貫徹し、民族区域自治制度を堅持し、充実させなければならない。少数民族の幹部の育成によりいっそう力を注ぐ。引き続き辺境地域を振興して、現地の人々を豊かにする行動を推進し、人口の比較的少ない民族への援助により大きな力をいれ、各民族の共同の繁栄と進歩を促進する。祖国を分裂させ、民族の団結を破壊する行為に断固として反対する。中国共産党の宗教信仰の自由の政策を全面的に貫徹し、法に基づいて宗教事務を管理し、宗教が社会主義社会に適合するよう積極的に導き、国外の宗教組織から独立し、宗教事務を自主的に管理するという原則を堅持する。華僑政策を真剣に貫徹、実施し、さらに華僑事務を立派に行う。

 国防と軍隊の建設を強化することは、国の安全と現代化建設の確かな保証である。政治面で合格し、軍事面でしっかりし、作風が立派で、規律が厳しく、保障が有力であるという全般的要請に基づいて、軍隊の革命化、現代化、正規化の建設を新しいレベルに引き上げることに努める。新しい時期において積極的防御という軍事戦略方針を貫徹し、軍事闘争の準備を強化する。国防建設と経済建設のバランスのとれた発展を堅持する。国防科学技術の研究と兵器装備の開発・製造を重視し、ハイテク条件下におけるわが軍の全般的な防衛作戦能力を強化する。後方支援の建設を強化する。積極的に国防科学技術工業の調整、改革と発展を推進する。各クラスの政府は国防と軍隊の建設を大いにバックアップし、全人民の国防意識の強化をはからなければならない。たえず国防予備力の建設を強化し、確実に国防動員の仕事に取り組む。軍隊擁護・軍人遺族・家族優遇、政府擁護・人民愛護の仕事の展開によりいっそう力を入れ、軍隊と政府、軍隊と人民の団結を打ち固める。

 香港、澳門の繁栄、安定と発展を維持することは、われわれの確固不動の目標である。「一国二制度」の方針をひきつづき貫徹、実行しなければならず、香港特別行政区、澳門特別行政区の基本法に厳格に則って事を運ぶ。全力をあげて二つの特別行政区行政長官と政府が基本法に基づいて行政に取り組むことをバックアップする。大陸部と香港、澳門との経済貿易、教育、科学技術、文化などの諸分野における交流と協力を積極的に促す。

 「平和統一、一国二制度」の基本方針や台湾問題に関する八項目の主張を全面的に貫き、一つの中国という原則を踏まえて、海峡両岸間の対話と話し合いの早期の回復をはかり、「台湾独立」、「二つの中国」、「一つの中国、一つの台湾」を作り出そうとするいかなる言動にも断固反対する。両岸の人的往来や経済、文化などの分野の交流と協力をいっそう拡大し、積極的に両岸間の直接「三通」の実現を推進させる。両岸関係の発展、祖国の平和的統一の推進について台湾の各党派及び各界の人々との意見交換を強める。海外華僑同胞が繰り広げている「台湾独立に反対し、統一を促進する」活動をひきつづき支持する。われわれはすべての中華民族の子孫がたゆむことなく奮闘することにより、祖国の完全なる統一は必ずや早期に実現できると確信している。

 平和と発展は依然として当面の時代のメーン・テーマである。世界の多極化と経済のグローバル化の趨勢は曲折を経ながらも発展をとげている。わが国が直面している国際環境は依然としてチャンスが挑戦より多いものである。しかしながら国際情勢の不確定要素もいくらか増えている。われわれは終始変わることなく独立自主の平和外交政策を実行する。引き続き発展途上諸国との連帯と協力を打ち固め、強化し、自国の正当な権益を守ろうとしている発展途上国をバックアップする。ひきつづき善隣友好を深化させ、地域間の協力を強化し、周辺諸国との交流と協力を新たなレベルへと推し進める。引き続き先進諸国との関係を改善し、発展させ、平和共存五原則をふまえて、共通の利益を広げ、不一致点を適切に解決する。引き続き多国間の外交活動に積極的に参与し、国際関係の民主化と発展モデルの多様化を提唱する。さまざまな形の覇権主義と強権政治に反対し、いかなる形のテロリズムにも反対する。中国人民は各国人民とともに世界の平和と発展の崇高な事業を推進していくことを願っている。

 代表のみなさん 

 中国共産党第十六回全国代表大会はわが国の新しい世紀の新たな段階において小康社会を全面的に建設する雄大な青写真や行動綱領を制定した。われわれの偉大な祖国はすでにより高い歴史の出発点に立ち、新たな輝かしい征途に向かって歩みはじめている。いかなる困難や危険も中国人民が勝利に向かって前進する歩みを阻むことはできない。祖国の未来を展望するならば、限りなく明るい前途が開けている。われわれは全国各民族人民が胡錦涛同志を総書記とする党中央の指導の下に、ケ小平理論の偉大な旗印を高く掲げ、「三つの代表」という重要な思想を全面的に貫徹し、心を一つにして、発奮し富強を求めるならば、必ずや中国の特色のある社会主義事業はたえず前へと推し進められ、勝利からより大きな勝利へと勇往邁進できると確信している。(終り)

        (「人民網日本語版」より)2003年3月18日