温家宝総理「イラク戦争の回避を」

 温家宝総理は18日、第10期全人代第1回会議閉幕後の記者会見で、イラク情勢について次のように述べた。

 ブッシュ米大統領が北京時間のきょう午前9時に行ったテレビ演説を注視した。イラク問題に対し、中国は一貫した立場で、責任を持って取り組んでいる。われわれは、イラク問題は国連の枠組みの中で政治的手段を通じて平和解決し、戦争は回避すべきだと主張している。安保理決議1441を全面的に実行し、核査察活動を継続すべきだ。またわれわれは、イラク政府が国連決議を厳格かつ確実に守るべきだと主張する。国際組織が武器査察を効果的に行えるよう主体的に協力し、大量破壊兵器の廃棄を徹底しなければならない。現在、イラク情勢はすでに一触即発の状態となっている。しかし、わずかでも希望があれば、われわれは政治的解決の努力を放棄してはならない。

           (「人民網日本語版」より)2003年3月19日