3月4日、政協(全国政治協商会議)各界の委員は第9期政協活動報告についてグループ別討議を行った。この中で各民主党派の委員は、過去5年間の進言・立論の経験を総括するとともに、今期政協と政府に対し期待と意見を提出した。
民主同盟・朱爾澄委員――全人代(全国人民代表大会)の「立法」に対し、政協は主に「立言」と「立論」の立場にある。「立言」と「理論」は、深層的な調査と研究を基礎としなければならず、各クラスの政協が政協活動の重点を重要なテーマ別の調査と研究に置きさえすれば、われわれ政協の根拠とするものが形成され、中国の特色の下で代替することのできない民主政治制度が具現化されて、政協は重要な政治機構となる。
提案は政協委員が権利を行使する最も実効性のある活動方式であり、提案という活動は数多くの活動を含む大きなシステムでもあり、提案の質は問題を解決する前提であり、それを処理することが鍵となる。『全国政協提案活動報告』に見られるように、全国政協の指導者は4回、提案を具体的に実施する事業体と話し合いを行い、何度も調査を実施し、この点が全国の各クラスの政協にとって模範となった。
民主同盟・韋葦委員――全国政協委員と地方の政協との関係の強化に注視しなければならない。第10期政協は提案を処理する度合いを引き続き強化する必要があり、政府の関係機関に対しては提案の処理に応えるよう促すとともに、政府機関に対しては着実に実施するよう求めたい。
民主同盟・尚紹華委員――新任の委員として、自らの責任の重さを感じる。経済体制の転換の過程で、働く女性の権益をめぐり実際的な問題が数多く出てきたが、我々が真に関心を寄せなければならないのは、問題の病巣を探し出して着実な実施を推し進めることのできる実質的な措置を提起することにある。
民主建国会・盧歩東委員――調査と研究が提案するに当たって基礎になると考える。政協委員の大多数は各界の精鋭であり、実際に庶民にかかわることを提案すべきである。
民主建国会・楊先明委員――大学の教師だが、周囲の人たちは、この数年、政協は庶民の生活に益々深く入るようになり、一部の委員は政府の実務担当者となり、また多くの著名人が政協に参加し、周囲の多くの教授が各クラスの政協に参与したことで、政協は民衆により近づいた、と感じている。新任の委員として、政協の活動が以下の2つの面で改善されることを期待する。第1は、提案の対処性と実行可能性を高めること、第2は、今期の政協が経済の急成長の過程で弱者の問題に特に関心を寄せることである。
九三学社・頼明委員――第9期政協の委員として、これまで5年間に14件の提案をしたが、そのうちの2件が国の関係する政策に取り上げられた。1つは節水で、いま1つはごみと汚水の処理である。これらは持続可能な発展を妨げる深刻な問題となっているため、政府から非常に重視された。昨年、国の関係機関は「ごみと汚水の資源化を加速する」政策を打ち出したが、これは政協の国政への参与が、国の経済建設で積極的な推進作用を果たしていることを物語るものである。
農工党・張大宇委員――提案の質を高めるために(1)党派の形で行政会議に列席すること(2)提案を決める際には専業部会と連携する(3)委員は自らが熟知した分野を立脚点とし、合理的な提言を行う――の3点を挙げたい。各クラスの政府は委員の提案をより重視すべきである。
農工党・張新建委員――提案を事後チェックするメカニズムを確立して初めて、提案は着実に実施されることになる。
(「チャイナネット」より)2003年3月6日
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