3月5日午前9時零分、全国政協の代表たち全員が人民大会堂に来て、第10期全国人民代表大会(全人代)第1回会議に列席した。朱鎔基総理が政府活動報告をおこなったさい、報告中にたびたび盛んな拍手が湧き、そのたびに報告が中断された。
経済界の人士たちの報告に対する反応はきわめて強烈だった。中信泰富(中国)投資有限公司の高級顧問を務める翁祖沢委員は「午前中の報告は素晴らしい。事実もデータもすべて正確で聞きごたえがありました。今期政府の仕事がどれだけ偉大なものであったかが分かります。報告にあったように、1997年から2002年のわずか5年間にもたらした国内総生産(GDP)がそれ以前の42年間の生産総額に相当するのですからね。その実、こうした変化はわれわれの身辺に随時起こっているのです。今期政府は確かに実務的な政府でした」と記者に語る。
中国信達資産管理公司総裁の朱登山委員は次のように話す。「この五年来、きわめて困難な条件のもとに進んできたのです。アジアに吹き荒れた金融の嵐、長江洪水による災害など実にきびしい環境にありながらも国内総生産が7億4000万ドルから10億200万ドルに増えました。政府の努力なくしてできるものではありません。今期政府の苦労は並大抵ではなかったですね」
経済界だけでなく、その他各界の代表たちも朱総理の報告を口を揃えて称えた。翁祖沢委員のいうように、次期政府には実務精神を引き続き保持して国家のために出来るだけ多くの仕事をしてほしい、というのが世間の人々の願いであろう。
(本誌記者 王 浩) 人民中国インタネット2003.3.7
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